痔とはどんな病気ですか?アドバイスは?

痔は1つの病気ではありません。有名なのは、いぼ痔、切れ痔、痔ろうの3種類で、それぞれ症状も治療も異なります。痔ろうという病気は馴染みがないかもしれませんが、これは肛門が化膿する病気です。少々複雑なのは、いぼ痔のせいで切れたり、切れ痔のせいででっぱりができたり、切れ痔から化膿したり、と、1つの痔が他の痔を作ることがある、という事情があることです。
医学的には痔は良性疾患で、死なない病気とされています。しかし「痔だと思っていたらガンだった」という不幸なケースが後を絶ちません。このため当院では痔の方には大腸内視鏡検査を定期的に受けるようお勧めしています。よくあるのが「真っ赤な出血は痔なのでガンはない」と言う誤解です。痔があるからと言ってガンが否定できるわけではありません!痔もガンも両方ある人もおられますから、やはり大腸の検査は必要だと考えています。
当院では痔の方が快適に日常生活を送るためには、うっ血をさけること、そのために毎日スッキリ完全に出し切る排便をして頂くことが大切だと考えています。ご自身でできることは、バランスの取れた食生活、適度な運動、十分な睡眠、毎日決まった時間に排便を試みる、そして排便時には強い腹圧を避ける(例えば顔が真っ赤になるような、あるいは青筋が立つような腹圧を避ける)ことなどです。

  • 痔の治療

    治療の第一歩は正しい排泄から。痔の原因となった排泄を直すことから始めます。

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  • 痔を予防するには?

    痔は排便習慣の結果です。毎日スッキリ完全に排便することが痔を予防するために一番大切だと考えています。

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  • 痔と女性の関係

    当院は1998年7月に日本で初めて女医による女性専用の診察時間である「女性のための診察時間」を設置。以来何万人もの女性の痔の悩みに答えてきました。

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  • 大阪肛門科診療所について

    「できるだけ手術をしなくて良いように一生懸命手を尽くす。しかし、いざ手術になったら本当に良い手術を提供できる。」これが理想の肛門診療だと考えています。

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