ある日突然おしりが痛い!触ると見知らぬでっぱりが・・どうしよう?
血栓性外痔核が疑われます。でっぱりの正体は血豆です。肛門がうっ血し血流が悪くなり、血管の中で血液が固まって血豆ができるのです。突然発症し、通常は短期間で治ってしまう病気で手術は不要です。でっぱりの大きさは米粒大からパチンコ玉くらいのことが多いです。痛みの性質は、ヒリヒリ、キリキリといった表面の痛みで、こすれると痛い、歩くのがつらいというもの。座る動作、立ち上がる動作は痛みますが、座ってしまえば座れてしまうという方が多いのも特徴的です。痛みは通常3〜5日程度で治まり、それに続いて腫れも2〜3週間で引いてしまうことが多いです。中には皮膚にしわや外痔核を残す人もいますが、患者さんご本人が気にしなければ問題ありません。この病気で痛むときは、冷やす方が良いと言う意見と、温める方が良いと言う意見、両方ともあるのですが、当院としては温めることをお勧めしています。お風呂に入ってゆっくりぬくもるのが一番シンプルな対策です。
通常は手術せずに治る病気です。早期受診して本当に血栓性外痔核が正しい診断なのか、病名を確かめましょう。後にでっぱりが残ってしまった場合にも、受診してガンでないことを確認していただきたいと思います。