痔と勘違いしやすい病気
痔より怖い病気かも痔と間違えやすい怖い病気
痔だと思っていたらガンだった・・といった不幸なお話を耳にしたことがあると思います。痔は死なない病気ですが、痔と似た症状の、でも、もっと怖い病気があります。ここでは代表的なものを紹介します。もしも痔を疑うような症状があったら、ぜひ専門医に受診して怖い病気でない事を確認してください。もし痔だったらひと安心、落ち着いてゆっくり考えれば良いのです。
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大腸がん
大腸・直腸・肛門にできるガンと痔の症状を取り違えるケースがあります。出血、便秘、便が細くなるなどの症状が痔と似ているためでしょう。注意してほしいのが、出血の色です。「黒い出血ならガン、赤い出血なら痔」などと言われますが、過信は禁物です。赤い出血のガンもありますし、さらに、痔もガンも両方あったケースもあります。症状だけでは痔かガンかの診断はできません。専門医に受診して診断を受けていただきたいと思います。
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クローン病
腸管のさまざまな場所に炎症が起きる病気です。特徴的な痔ろうを併発することが多く、痔ろうがきっかけでクローン病が診断されるケースもしばしばあります。経験を積んだ肛門科医はクローン病による痔ろうの特長を把握していますので、特に痔ろうは肛門科専門医に受診していただくのが得策です。
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肛門の皮膚ガン
肛門の周囲がかゆい、肛門の皮膚がただれている・・こういった症状が長期間続いたり、正しく治療してもなかなか治らない、そういう事例のなかに皮膚のガンが紛れ込んでいることがあります。