先日のご質問者さんが専門家に受診されたそうです!
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筆無精な院長の佐々木巌です。
返事ってすぐ書かないとだめなんですよね。
忘れてしまう。
当たり前なのかも知れませんが、手紙をもらった時のフレッシュな気持ちでお返事するのが一番良いとは分かっているのです。
でも、ですよ。
私、文章書くのが遅いんです。
1回書いてそれで完成なんてことはまずない。
書き始めたら何度も見直して、書き直してってするんですよね。
そうして書いた結果がこの文章か・・と言われると、全く言葉もないのですが(苦笑)。
先日ご紹介した「随伴裂肛と嵌頓痔核の合併についてご質問」のご質問者さんから、記事に対するお返事のメールを頂きました。再び色々と参考になるポイントがありますので、紹介させて頂こうと思います。
先日の質問はコチラ↓↓
随伴裂肛+嵌頓痔核のご質問者様より、お返事メール
ブログでお返事をしたところ、わざわざお礼のメールと経過を報告して下さいました。
いわお先生、ブログにてお問い合わせのお返事をありがとうございます。
先にお詫びしますが急いでお問い合わせしたので、大阪肛門科診療所を大阪病院と書いてしまいました。随伴裂肛の事は大阪肛門科診療所のブログの2017年7月4日のを見たので、大阪病院と間違ってるわけではありません。
お名前間違えてすみませんでした。
お問い合わせした時は、日に日に痛みと出血が酷くなってた状態でしたので、切除してもらった病院にメールしたら、切除したのは外痔核ではなく血栓だけで、落ち着かないようであれば強行手術するとの事でした。
その手術というのが、外痔核の嵌頓だけなら切除、内痔核の嵌頓があればジオン注射を追加という事でした。
内痔核の状態によりジオン注射は何回かするようになるとの事でした。ここの病院は日帰り手術をメインにしてる病院です。
肛門を専門にしてる病院ではありませんでした。
みのり先生のブログとか見ていてジオン注射は良いイメージがなかったので、次の日肛門科専門の病院に行きました。
そこの病院も、ジオン注射というのをやっていませんでしたし、医師もジオン注射のデメリットも話してくれました。
医師の経歴を見ると、肛門専門の病院で、教えてもらったり、臨床に従事してるようなので、安心して任せられると思い、結局そこの病院で今週痔核根本手術をする事になりました。
みのり先生のブログにもあった、ある日突然イボが戻らなくなり激痛で即手術した患者さんと同じような状態です。排便の際、脱肛するけど、特に不自由してなかったけど、本当にある日突然くるんですね。
リンゴほどの大きさではありませんでしたがピンポン玉の大きさでした。
今回お盆休みに入って為、急遽肛門専門じゃない病院に行ってしまった事を後悔してます。
外痔核の血栓を切除するのも、なんの説明もなしに切除されました。みのり先生のブログにあるように、せめて切るか切らないか聞いて欲しかったです。
いわお先生の予測は残念ながら当たってしまいましたが、手術をしてしっかり治したいと思います。
お忙しい中、ブログに載せて頂きありがとうございます。
お返事のお返事のお返事(笑)
わざわざお返事いただきありがとうございました。
急いでお問い合わせしたので、大阪肛門科診療所を大阪病院と書いてしまいました。
なるほど、そうだったんですね。
たまたま目に付いたので軽くツッコミ入れただけなのです、こんなところでも大阪人の振る舞いが出てしまいました(笑)。
全然気にしていませんのでご心配なく、というかわざわざ書いていただいて却って恐縮です。
随伴裂肛の事は大阪肛門科診療所のブログの2017年7月4日のを見たので
ええ、分かっています。
こんなマニアックな記事を書く知識とヒマ、両方あるのは当院だけでしょうからね。
って言ったら真似する医療機関も出てくるかな?(笑)
ちなみにその記事はこちら↓↓
みのり先生のブログとか見ていてジオン注射は良いイメージがなかったので、次の日肛門科専門の病院に行きました。
すみません、これは私たちがジオン治療後に上手く行っていないケースにフォーカスしているのが理由です。
大阪肛門科診療所はジオン注射を採用していないのですが、そういう立場上、ジオン後の方で当院に受診する方は上手く行っていないケースばかりなのです。
当たり前ですよね、上手く行っていれば当院には受診しないので・・
そこの病院も、ジオン注射というのをやっていませんでしたし、医師もジオン注射のデメリットも話してくれました。
そうなんですね。
ジオンをやらない肛門科医は少数派です。
というか、そんな先生いるんだーって感じです。
どんな治療法にも良い点、悪い点があります。
そこを医者が深く理解していることが大前提です。
でないと、患者さんにちゃんと説明ができませんから。
ジオンだけではありません。
もちろん、手術も同様です。
良いところも悪いところをちゃんと理解して説明してくれる先生なら信頼できると思います。
私も自分はジオンをやりませんが、必要なら(一般論としての)メリットとデメリットは説明します。
特に手術の説明の時、悪い点を説明するのには勇気がいります。
悪い点を説明することで、せっかく手術を決めかけていた人が手術を止めてしまうかも知れないからです。
自分の利益を犠牲にしても医療の正義や患者さんの利益を優先できる先生は人格的にも信頼にできるのではないかと考えます。
エラそうに言っていますが、私自身の中にもいつも葛藤があります。
今回お盆休みに入って為、急遽、肛門専門じゃない病院に行ってしまった事を後悔してます。
うーん。
でも、こうしてちゃんと後の人生に役立つ学びを得られたわけですから、良かったですよね。
何も痔に限った話ではなく、ほとんどの病気には専門家というのがいて、病気が分かっているのなら専門家にかかるのが良いと考えています。
そういう意味で痔を通じて「医者選びも寿命のうち」という言葉の意味を深く理解なさったと思います。
痔は本当に辛いけど、生命に別状がないので、あえて「良かったです」と申し上げておきます。
医師の経歴を見ると、肛門専門の病院で、教えてもらったり、臨床に従事してるようなので、安心して任せられると思い、
・・これはきっとこの記事を参考にして頂いたのだと思います↓↓
お役に立てたのなら嬉しいです。
「肛門科の専門医の探し方・選び方~期待外れにならないために~」
そこの病院で今週痔核根本手術をする事になりました。
早く楽になれると良いですね。
外痔核の血栓を切除するのも、なんの説明もなしに切除されました。
みのり先生のブログにあるように、せめて切るか切らないか聞いて欲しかったです。
そうだったんですね。
先生にしたら、「チョイとやってあげれば良くなるだろう、予告したら怖がって却ってかわいそうだから・・」という仏心なのかも知れません。
というか、そう思いたいです(苦笑)
予想が当たってしまいました・・残念だけど。
いわお先生の予測は残念ながら当たってしまいましたが、
あなたのためには本当に残念ですが、本当は予想が当たったことに関してはちょっぴり得意に感じて少しだけ喜んでいる私を許してください(懺悔)。
では、良い治療でありますよう祈ります。
おだいじに。
大阪肛門科診療所 佐々木 巌
大阪肛門科診療所 院長。 平成7年大阪医科大学卒業。大学5年生の在学中に先代の院長であった父が急逝(当時の名称は大阪肛門病院)。大学卒業後は肛門科に特化した研修を受けるため、当時の標準コースであった医局には入局せず、社会保険中央総合病院(現 東京山手メディカルセンター)大腸肛門病センターに勤務。隅越幸男先生、岩垂純一先生、佐原力三郎先生の下で3年間勤務、研修。平成10年、院長不在の大阪肛門病院を任されていた亡父親友の田井陽先生が体調不良となったため社会保険中央総合病院を退職し、大阪肛門病院を継承。平成14年より増田芳夫先生に師事。平成19年組織変更により大阪肛門科診療所と改称し、現在に至る。