肛門が化膿する病気で繰り返し起こるのが特徴、また時期によって名称が異なり早期には肛門周囲膿瘍、慢性化すると痔瘻と呼ばれます。特に初回発生時には化膿病巣が広がる傾向があり皮膚を切開して膿を抜く処置(切開排膿と言います)を早期にした方がベターです。痛みの程度は無痛から激痛まで個人差が大きく、また自然に破裂して膿が流出するケースもあり、初発時の症状は多彩です。経験上、初回発生時に激痛となる方が多く、2回目以降は個人差はあるものの一般に初回よりも痛みは軽度の方が多いようです。

また、一旦治まったように見えても周期的に繰り返すケースが多く、慢性となっても症状は多彩(痛み有無、膿の有無、膿の刺激によるかゆみやべたつき・・)、しかも周期も個人差が激しい(毎日〜数年おき)病気です。このため診断は医師の診察が決め手になりますが、極めて早期のものや慢性化して非常に小さくなったものなどでは専門医でも診断が難しいケースも少なからず存在します。長期間放置すると、痔瘻ガンになるケースがあります。

「痔瘻は手術しても治らない」とする意見があるようですが、ほとんどの痔瘻は正しく手術すれば治ります。例外はあるかも知れませんが、幸い私は経験がありません。

逆に「絶対に手術をしなければいけないのか?」という疑問も多々耳にしますが、当院が手術治療をお勧めするのは次のような方です。

1 痔瘻による不便を改善したい方
2 痔瘻ガンになるリスクをなくしたいと思う方
3 若い方(痔瘻ガンのリスクが高齢者よりも高いため。但し何歳までを「若い」とするかは、患者さんごとに異なります)

詳細は以下のリンクをご覧ください。
> 痔ろう(痔瘻)について