以前から痔核などの肛門にできたでっぱりが脱出を繰り返していた人に起こります。それまでは無痛だったのに、排便の時などに引っ張られて便が擦れる部分ではなく、隆起の根元の皮膚が裂けてしまうのです。 典型的な症状は、ある日排便の時に激痛がはじまり、でっぱりを押し戻すのが難しくなり、押し戻した後も数時間痛みが続く、というものです。受診の時には文字通り脂汗をかくくらいの痛がっている方も多いのですが、「肛門科を受診したら『そんなに痛いはずがない』と分かってもらえなかった」というケースもしばしば。

実はこの病気は診断にあたって経験がとても重要で、難しいのです。治療は、手術せずに便通の治療で治るのを待つか、手術をしてでっぱりをなくしてしまうか、の二者から選択する事になります。

当然、妊娠中の方は手術しません。おなかの赤ちゃんを優先し手術以外の治療を行うことにしています。傷がつくきっかけは直腸に出残った便なので出残り便秘®の治療を行います。それ以外の方は、痛みに耐えかねて手術を希望される方が多いです。

通常の切れ痔には有効性の高い出残り便秘®の治療ですが、随伴裂肛に関しては治るまでの時間が予測不可能で、実際、時間のかかる方が多いため、治療をはじめたものの辛くなり途中で諦めて手術を選択するのです。 当院は手術を避ける技術を大切にする肛門科ですが、この病気に関しては手術の方がラクかも知れない、とアドバイスすることも多いです。

詳細は以下のリンクをご覧ください。
> 脱肛のせいで起こる裂肛が随伴裂肛(激痛)

(注)出残り便秘®は病状説明のため考案した当院の造語であり、医学用語ではありません。他の医療機関では通用しませんのでご注意ください。
> 出残り便秘®・鈍感便秘®について

大阪肛門科診療所