便通について

痔は排泄の結果

当院では「痔は長年の排泄による負担の結果起きる病気である、だから痔の根本治療は排泄の治療である」と考えています。逆に、排泄をたださないと何度でも痔を繰り返すと考えています。医学書には手術は根本治療と書いてありますが、当院にとっては手術は対症療法です。手術によって一旦リセットはできるかも知れませんが、悪い習慣を治さなければ再び痔になるプロセスを繰り返すのです。この排便のトラブルを当院では「出残り便秘®」「鈍感便秘®」と呼んでいます。
※ 出残り便秘®、鈍感便秘®は当院の造語で、医学用語ではありません。

【出残り便秘®】

肛門の奥の直腸は、本来なら常に空っぽの状態です。排便の時に便は通りますが、残らず排出されているのが本来の姿です。ところが大半の痔の患者さんは直腸に便が残っており、当院ではこの状態を出残り便秘®と呼んでいます。注意が必要なのは、ご本人が気付いていなくても、毎日快便でも、出残り便があれば出残り便秘®である、ということです。この出残り便によって様々なトラブルが起こります。当院ではほとんどの痔は出残り便秘®が原因である、と考えています。

【鈍感便秘®】

出残り便秘®と表裏一体の病態です。出残り便があるにも関わらず、ご本人は気付いていない状態のことを鈍感便秘®と呼んでいます。無自覚な出残り便秘®とも言えます。一般的な症状を例にあげると、2-3日に一度硬い便が出る、しかも下剤を飲むと効き過ぎて困るという方。もっと酷い場合だと、ご本人が気付かないうちに大量の便をため込んでしまい、オーバーフローによる失禁を起こす方もおられます。

直腸の便について

理想の排泄について

直腸はいつでもカラッポ、が本来の姿

肛門の奥は直腸という腸の末端部です。直腸に便が降りてくると便意を催して排便が起こり、このとき便は残らず完全に排出されるのが本来の直腸の機能です。次に便が降りてくるまでは直腸はカラッポの状態となりますので、排便で便が通るとき以外は直腸は常にカラッポというのが正常の姿です。

便通を知る

出口の便秘を知る

出残り便は排泄力の低下のサイン

一般的に「便秘」とは何日も便がでない(=便回数の減少)のことと考えられています。これに対して当院では、直腸に便があれば出残り便秘®、出口の残便に慣れて鈍感になった状態を鈍感便秘®と表現しています。出残り便秘®は排泄力の低下、鈍感便秘®は便意感覚の低下を示しています。排便の回数は数日に1回といういわゆる便秘の方から、毎日3回以上排便するという自称快便の方もおられます。

便通を治す

排泄をただす

排泄の治療で治る痔

直腸内に残った便は、様々な悪影響を及ぼします。3大痔疾患と言われる裂肛・痔核・痔瘻の原因となるのをはじめ、かゆみ、便の拭き残し、拭きすぎ・洗いすぎ、糞詰まり、1日に何度も排便する自称快便も実は出残り便秘®が原因と考えています。排泄を管理し残便をなくす・減らすことによってこれらの病気が治ったり、症状が軽くなることを経験、痔に悩む多くの方にとって有益な治療だと考えています。


詳しくは以下のリンクをご参照ください。

※自己判断は危険です

出残り便秘®、鈍感便秘®の考え方は当院独自のもので、他の医療機関では診断・治療を受けることができません。あらかじめご了解ください。
また、出残り便秘®、鈍感便秘®と症状が似ていてもガンなどの重篤な病気のことがあります。自己判断はせず、まずは一般の医療機関を受診し標準的な検査と治療を受けられることをお勧めします。

手術の痔

大阪肛門科診療所