便通管理が出来ている人は痔が悪化しない

(2018年10月3日加筆修正)

おはようございます。

患者さんの誰よりも便通が悪く、ちゃんと毎日排便管理をしている大阪肛門科診療所 肛門科女医で専門医・指導医の佐々木みのりです。

大阪肛門科診療所は今年で創立105年。

むっちゃ古い肛門科です。

関西では最も古い肛門科です。

私たちが継承してから20年。

まだまだ自分たちの歴史は浅いですが、それでも昔の患者さんが10年ぶりくらいに久々に受診されることも結構あります。

昔、高校生だった患者さんが3人の子持ちになってたり、幼稚園児だった患者さんが就職したり、何だか、すごく歴史を感じると共に、時の流れの速さがコワイ今日この頃です😓

大阪肛門科診療所では痔が完治すれば通院が終わります。

だからもうお会いすることが無くなるのですが、それでも本当に久々に昔の患者さんが来られることがあります。

その時に、来られた患者さんがハッキリ、二手(ふたて)に分かれます。

ずっと良い状態を維持出来ている人と、またヒドイお尻になってる人の二手に分かれます。

その違いは歴然です。

何が違うのかも理由がハッキリしています。

便通です。

便通の管理を怠らずに、ずっと続けている患者さんのお尻は、何年経っても、何十年経ってもキレイなんです。

痔がある人は痔が悪化してないですし、痔を治した人は痔が再発していません。

だけど、痔が治ったから、症状が良くなったからと、便通の管理をやめてしまった人は、また痔になっている、あるいは、軽かった痔が悪化してひどいことになっている・・・。

その変化に驚かされます。

うーん・・・
まるで別人のお尻・・・

ってこともしばしば(-_-;)

だから治った後の便通管理は本当に大切!

これをやるかやらないかでお尻の運命が大きく変わりますよ〜。

ちゃんと便通管理をしていた患者さんの経過です↓↓

わざわざ郵送して頂いてありがとうございます😊

10年ぶりに受診された50代女性患者さんの経過

約10年前に受診をしたきり、調子良く過ごしていました。

おそらく前回と同じ症状でした。

こちらに受診した以外は他の肛門科を知りません。

症状や場所、原因の説明はもちろん、10年間ほぼ欠かさず排便管理をしていたこともほめて頂き、緊張が取れました。

普通だと思っていた温水便座を使用することが悪化の原因になることには驚きました。

「便が出ない」ことで医者に診てもらうことは、ほとんどの方がないかと思います。(自分もそのうちの一人です)

しかし、こんな症状になってしまうと、本当にどうしていいのか、分かりませんので、比較的、自宅から近いので助かりました。

便秘=薬で出す というのが当たり前ですが、腸内でしか効かないこと、なぜ便が出ないのか、という説明は、肛門に困った事が起きない限り、知ろうとしないことでした。

10年前に排便管理の大切さを教えて頂けたことを思い出しても、病気様々、先生様々です。

自分では過剰に使用している感がなかった温水便座につきましても、今回は新しい知識でした。

治るまで、ひと月程、アルコールは控えることが大切とのことで、それが少し残念ですが、しっかり治ってもらおうと思います。

セラピードッグのラブちゃんも、愛らしく、犬好きの私にはホッとした出会いでした。

こんな時でもないと、自分の身体の見づらい場所のことを考え、労ろうということがないので、寒くなるこの季節、冷え対策もしなくては!と感じました。

10年前とお変わりなく穏やかで温かく診てくださったみのり先生や、しっかりと対応してくださった看護師さんや受付の方にもお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

しっかり養生して身体を大切にします。

便通管理がうまくいっていない時に起こる肛門トラブル

血栓性外痔核

普段、痔の症状なんて全く無いし、痔じゃない人でも、ある日突然お尻が腫れる病気が血栓性外痔核です。

「お尻の血豆」とも言われるように、原因は血栓なので、血栓が溶けて吸収されたら治ります。

そう。

切らなくても治るんです。

切らなくてもいいんです。

でも、悲しいことに専門外の先生が「脱肛(いぼ痔・痔核)」と勘違いして、その場で切っていることが多いです。

詳しい解説はコチラ↓↓

手術しなくても治る痔、消えて無くなる痔、おしりの血豆「血栓性外痔核」

温水便座症候群

10年ぶりくらいに受診される昔の患者さんが驚くことの1つが「お尻の手入れ」が変わっていることです。

昔は「肛門をキレイに洗って清潔に」という指導が一般的でした。

(まだ古い指導をされている先生もいるようですが・・・)

今では「洗い過ぎ」が問題視されています。

洗い過ぎによる弊害がたくさん出て来たからです。

痔に良かれと思って、痔になってから、わざわざ購入した患者さんも多いです。

でも・・・

洗えば洗うほど肛門は悪くなります。

この女性患者さんもそうでした。

キレイになると思ってウォシュレットを使っておられたのですが、洗い過ぎによる皮膚障害が出始めていました。

10年以上前に来られた時は、「水温・水圧を一番低くして5秒以内ならOK!」と指導していたのですが、それでも悪影響が出ているので、今は、とりあえずやめてもらっています。

スッキリ排泄できてたら紙に便が付かないので、わざわざ洗う必要がありません。

だから便通が良い人はウォシュレットは要らないんです。

この患者さんは便通管理がバッチリ出来てたので洗う必要は全くなかったんです。

洗ったせいで皮膚が乾燥し、つっぱり、切れやすい肛門になってしまいます。

ひどい人になると肛門のシワに沿って亀裂が入っているケースもあり、つっぱって伸びない皮膚になり、開きにくい肛門になってしまいます。

だから今では使用を中止してもらっています。

洗うのをやめたらお尻の調子が良くなった!

というケースも多いです。

もしもお尻に不調を感じているのであれば、一度、洗うのをやめてみてください。

それでキレイに拭けないのであれば、ちゃんと便を出せてない可能性があります。

そこを直さずに洗ってみても、何も解決しません。

詳しい解説はコチラ↓↓

温水便座症候群 〜おしりは洗えば洗うほど皮膚が荒れる〜

切れ痔(裂肛)

毎日便が出ていても出始めの便が硬くて切れてしまうということが起こります。

切れては治り、また治っては切れて・・・の繰り返しをしている場合は、便がスッキリ出ずに残っている可能性があります。

繰り返す切れ痔(裂肛)の背景には出残り便秘®があることが多いです。

切れ痔の原因となった便通を治さなければ痔の薬を使い続けても、下剤を飲んでも解決しません。

詳しい解説はコチラ↓↓

繰り返す切れ痔は出始めの便が硬いせいかも

 


診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
これは「こんにちは!」のポーズなんですよ♡
待合室の患者さんにも時々やってるので
是非、観察してみて下さい🐶

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