ガス漏れの臭いが気になる患者さんからの相談

(2018年10月15日加筆修正)

結婚してから主人の前でも平気でオナラができる大阪肛門科診療所 肛門科女医で専門医・指導医の佐々木みのりです。

肛門科には いわゆる痔だけでなく、様々な患者さんが来られます。

その中に「ニオイが気になる」という症状で来られる患者さんもいます。

今回、問い合わせフォームから以下のような相談が届きました。

遠方の20代女性からです。

「数年前から過敏性腸症候群に悩んでいる者です。

はじめはガス漏れの臭いと症状に悩んでいたのですが、最近では自覚症状がない時も周りから臭いと言われるようになってしまいました。

その理由をネットで調べていたところ、出残り便秘®の存在を知り、お問い合わせさせていただきました。

普段から残便感が残ることが多いので自分は出残り便秘®の可能性があるかなと思っています。

サイトの記事などを読んで、是非そちらに受診しに行きたいと思っているのですが遠くから伺うことになるので正直迷っています。

とにかく治したいので金銭面は気にしないのですが、公共交通機関を使うと必ず周りから臭いと言われてしまうので覚悟を決めないと怖くて乗れません。

なので質問なのですが、この症状はそちらの診療所を受診したほうが良いものなのでしょうか?

最近まで肛門科に全く目を向けていなかったのでかかったことがないのですが、まずは近場を受診してみたほうがいいのでしょうか?」

まず結論から申し上げます。

出残り便秘®が原因でそのような症状が起こっているのであれば大阪肛門科診療所で治療出来ます。

治療すればそのような症状は無くなるでしょう。

でも、出残り便秘®が原因でなければ私たちでは治療が難しい、あるいは治療出来ない可能性があります。

診察しないと分からない

そしてその判断は診察してみないと、さらには実際に治療をしてみないと、どういう結果が出るか分からないのです。

遠方の人だと受診するのに交通費もかかりますし、場合によっては宿泊されることもありますから、その上、自由診療となると費用が高額になります。

受診して治らなかったらどうしよう
治るのであれば行きたいけど・・・

と思われるのもごもっともですし、私だって同じことを考えると思います。

気持ちは痛いほど分かるだけに、遠方や海外の患者さんからの相談にはなるべく返事を書くようにしています。

無駄足を少しでも減らせたら・・・と思うからです。

だけど・・・

医療は結果が保証出来ない仕事です。

つまりやってみないと分からないことだらけなんです。

私たちとしては目の前の患者さんの困っていることを解消しようと全力で毎日臨んでいますが、それでもうまくいかないこともありますから。

だから

来たら治るよ
私が治します

なんてこと言えないし言いたくない。

もしかして、私たちがやっている治療が、あなたにピッタリ当てはまって、うまく治療出来るかもしれない

そんな風に答えたいですね。

出残り便秘®は大阪肛門科診療所の独自の概念

特に出残り便秘®なんて私たちが勝手に考え出した便秘の概念ですから、その言葉を他のクリニックに行って話しても、先生は知らないし困ってしまうと思います💦

なので他のクリニックに行って出残り便秘®の治療をしたいって言わないで下さいね🙏

言われた先生は困ってしまうと思いますから。

地元のクリニックや肛門科を受診されるのであれば、そこの先生の考え方や治療に従うのが本筋ですからね。

一度相談されてもいいかもしれません。

病気に対する考え方や治療方針は医師によって異なります。

先生との相性もあるでしょうし、治療の合う合わないもあると思います。

出残り便秘®と診断した患者さんですら、使う坐剤は同じでも、一人一人患者さんによって使う量、タイミング、使い方などが違うので、診察の時だけでなく、次回の通院の時まで患者さんが実際の生活の中で試行錯誤しながらの治療となるわけです。

まさしく治療の現場は患者さんの生活の中にあるので、私たちはそれがうまく行くようにアドバイスをすることしか出来ないんですよね。

そういう意味で治療って「お医者さんにしてもらうもの」じゃなくて「自分がするもの」なのかもしれません。

私たちは治療の手助けしか出来ないんですよね。

ある意味、すごく無力なのかもしれないです。

本当に臭っているのか?

ニオイが気になる、ニオイのせいで電車にも乗れない、職場にも行けないという患者さんがたまに来られます。

診察すると出口に便がある人もいれば全く何もないキレイな肛門の人も多いです。

このようなケースは出残り便秘®の治療をしても良くなりません。。。

患者さんと診察室で次のようなやり取りをよくしています。

患者さん「私が電車に乗ると周りの人がニオイを臭がってるんです」

私「え?電車に乗ってる人があなたに向かって『あなたクサイですよ!』って言うの?」

患者さん「いえ。それはないです。」

私「じゃ、なんで臭ってる、クサイって分かるの?」

患者さん「私が電車に乗ると周りの人が鼻をすすったり、咳払いをして、チラッと私の方を迷惑そうに見るんです。」

私「それって本当にあなたのニオイが原因なの?そうじゃないかもしれないよ。」

患者さん「いえ、そんなことないです。私がクサイから皆、周りの人たちが迷惑してるんです。私には分かるんです。」

そんな押し問答が続きます。

時間にしたら数十分。

大切なポイントは他人から面と向かって「あなたがクサイ、臭っている」と言われたことが一度もない点です。

そして最後に必ず私は言います。

「こうして密室であなたとずーっとしゃべってるけど、私は全然におってないよ。あなた、くさくないんだけど。」って。

それでも患者さんは主張します。

「そんなことないはずです。先生はやさしいから臭わないって言って下さってるだけです。」

いやいや、なんぼ言われても

くさくないものは くさくないねん!!

私、ほんまに におってないでー!!

いくらあなたが臭っているはずだと主張しても、臭うかどうか感じるのは私。

私が におってなければ におってないの!

あなたがくさいと感じてても
私はくさくない

その客観的な事実は受け入れて下さいね。

自己臭症は精神科や心療内科で治療を

自己臭恐怖症とも言うそうですが、私は精神科医ではないので専門的なことは全く分かりません。

なので肛門科的に異常がなければ精神科や心療内科の受診をすすめています。

大阪肛門科診療所の近所のクリニックになりますが、ご希望あれば紹介できますのでご相談下さい。

ちゃんと話を聞いてくれて薬だけに頼らない先生が良いと思いますので。

ただ不思議なことに、自己臭症の患者さんに出残り便秘®の治療をしたら、症状は完全に無くならないのですが、便を出し切っているから大丈夫という安心感があるからか、自己臭症の症状が改善して、不便なく社会生活を送れるようになっている人もいるんですよ。

だから自己臭症であろうとなかろうと関係なく、便が残っているのであれば出し切った方が快適だと思います。

出残り便秘®の治療はニオイと関係なく、便が残っていればやってもらっています。

だってその便通、続けたらオシリがいつか故障することが目に見えてますから😅

故障する前に便秘を治せば一生痔にならないかもしれません。

痔は予防出来ると考えていますので、本当は痔になる前に来て欲しいですね。

教えてあげたい 正しい排泄。

過敏性腸症候群だと思っていたら違ったというケースもある

また過敏性腸症候群と診断されてずっと薬を飲んでるけど一向に症状が良くならないという患者さんも来られるのですが、ただの出口の便秘で、腸は正常だったという結末になる人も多いのです。

これも診察しないと分からないし、治療をやってみないとどう出るか分からない。

このようなケースについては院長が過去に記事を書いてます↓↓

便秘を治療したら過敏性腸症候群が治った患者さん

なんだか返事になってないかもしれませんが、受診するかどうかを決めるのも患者さんですし、どこを受診するかも日本では自由に選べます。

近所で気になるクリニックがあれば受診されてもいいでしょうし、私たちのような特殊な施設を受診したいと思われたのであれば来て頂いてもいいでしょう。

お役に立てるかどうかは分かりませんが、診てみないと、治療をやってみないと分からないことだらけなのが医療という仕事だと思っています。

少しでもこの返事がお役に立てたのであれば嬉しいです。


診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
フードを前に我慢🐶
ちゃんと指示に従います✌
ラブもたまにむっちゃクサイオナラをします😵

診療所のセラピードッグ「ラブ」のInstagram

コチラです!見てね!

インスタへのコメントありがとうございます😊
コメントの返事は出来ないんです💦
ごめんなさい🙇🏻
実は娘が管理してます😓

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