便を完全に出し切ったら痛みが消失するというケース、本当に多いです

(2018年10月15日加筆修正)

小柄なのに主人と同じ量を食べている大食いの大阪肛門科診療所 肛門科女医で専門医・指導医の佐々木みのりです。

大阪肛門科診療所では痔の原因となった便通を治すことに力を入れています。

クスリを使って症状をおさえても、手術をして病変を取り除いても、それを作った原因である便通を治さなければ何度でも痔を繰り返すので、痔の根本治療は便通を治すことだと考えています。

どんなにひどい脱肛(いぼ痔・痔核)でも、便が出せないほどひどい切れ痔(裂肛)でも、便通を治したら、辛かった症状が嘘のように消失することが多いです。

手術を決心して、手術覚悟で受診された患者さんが、便を完全にスッキリ出し切ったら、その場で痛みが消失するという体験をたくさんしています。

患者さんにとったらまるで魔法のようなので、感動して帰って行かれます✨

歩けないほど痛かったのに便を出したら歩ける!

新幹線で遠方から受診された患者さん。

新幹線の中でも痛いから座ることも出来ず、歩くのもつらかったようで、天満橋駅から徒歩5〜7分の診療所なのに、なんと30分もかけて休み休み歩いて、やっとの思いでたどり着かれたようです。

受診当日

今日初めて受診させて頂きました。

今年の年明けに便が硬くなって必死で出した時から痔が悪化し、3ヶ月間 地獄のような日々でした。

はじめは痛みで起きることも出来ず、2カ所、病院へ行きましたが全く改善せず。

食事や運動、睡眠には必死に気をつかってきたつもりですが、無情にも毎朝来る痛み、トイレットペーパーに付く血。

朝の排便後、午前中いっぱいズキズキと痛む為、仕事にも身が入らず、座るのも歩くのも大変でした。

今日、みのり先生に初めてお会いして、最初は、つらさと緊張で涙が出そうな位でした。

ですが、あまりに面白おかしく状況を説明して下さるので、ついついなんだか楽しくなってしまいました。

暗い日々に希望の光がさした気分でした。

診察は驚きの連続でした。

ブログを拝見していたので出残り便秘®のことは知っていたはずなのに、どこか他人事のように感じていたようです。

坐薬+浣腸をあんなにしてもまだ便が残っている、という驚き。

いかに溜めこんでいたか反省しました。

不思議と、全て出すと痛さが少ない気がします。

また、良かれと思って頑張ってとっていた水溶性食物線維。

とりすぎで、もはや下痢便を生み出していたり、おしりはお風呂で手でこすって洗わない、など、本当に目からウロコでした。

まだまだ今日からが始まりですが、しっかり頑張ります!

おしりの感覚を取り戻します。

私にお付き合い頂いて、何時間もの間 便出しして下さった先生には感謝しかありません。

遅くなってしまい看護師さん方にも申し訳なかったですが、思いがけずラブちゃんに会えて嬉しかったです。


治療してみて どうなったか

明日、ちょうど初診から2週間目になります。

前回診て頂いてから、なんと、ぱたりと痛みがなくなりました!!

朝の排便時も全く痛みが無く、排便した後の、午前中一杯続いていた激痛が、全くなくなりました。

表面的なチクッとする痛みはたまにありますが、排便時に血が出ることも痛むこともほぼ無いです。

当然、その後痛むこともなく、座り続けても、歩いても、痛みがありません・・・。

奇跡としか思えない程の激変で、本当に驚いています。

2週間前まで痛みで歩くこともできず、苦しんでいたのが嘘のようです。

あまりにも診察の翌日から症状が無くなってしまったので、ただただビックリしています。

今年1月から毎日痛みに苦しんでいて、何事にもやる気がなくなる程、落ち込んでしまっていました。

現在、全く痛みがなく、本当に本当に幸せです。

精神的な苦痛がなくなり、人生バラ色です。

大げさでなく、みのり先生に人生を救っていただきました。

あまりにもすぐ効果が表れたので、はじめは「本当に?!こんなにすぐ変わるもの?!」とビックリしてしまい「明日はまた切れて痛むのでは・・・」と半信半疑だったのですが、2日、3日と経つうちに「ああ、本当に良くなっているんだ」と実感することができ、嬉しさとありがたさで涙が出ました。

坐薬もSザルベも良くなると思うと使うのが楽しくて楽しくて。

治療を楽しんでいる自分に驚きました。

薬を使わず手術も無く、異色とも言える治療を行われていて、しかもブログで発信されていくという事は、私が想像する以上に、きっと大変なことなのだろうとと思います。

でも、先生がインターネットで情報を発信して下さったからこそ、私はトンネルを出ることが出来ました。

感謝してもしきれません。

本当に、本当に、本当にありがとうございました。

どうかこの治療法が痔の悩みを持つ もっともっと沢山の方になされますように・・・。

P.S
前回ラブちゃんに会ってから、あまりに癒されてトイプードル飼いたい病にかかっています。

初めて診療所に伺った時、あまりに痛くて、なかなか歩けず、何度も立ち止まり、しゃがんで靴紐を結び直すふりをして・・・を繰り返して歩きました。

結局、駅から(京阪の)30分もかかってたどり着きました。

その際、先生のブログに掲載されていた道案内がとても丁寧で分かりやすく、出てくる看板に助けられながら向かったことを覚えています。

実は今日は大阪に宿泊して、あす宝塚を観に行きます!!

3時間も座るなんて、前回には考えられませんでした・・・

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慢性の切れ痔が治らず便を出す時だけでなく、出したあとも半日くらい痛みが続き、生活に支障を来すようになって困り果てて遠方から新幹線で受診されました。

この患者さんに限らずですが、診察すると必ずと言っていいほど肛門の中や直腸に便があります。

慢性の切れ痔の人の多くが肛門鏡で中を見たら便まみれです😓

ついさっき排便してきたのに・・・です💦

こんな便通だから痔になっちゃうんですけどね・・・😓

そして大阪肛門科診療所では便を出してから帰ってもらっています。

便を完全に出し切って肛門を空っぽにしないと治療が始まらないので、よほどのことがない限り便出しをします。

便を出す坐薬で出し切れない場合は摘便をしたり浣腸を使ったりして、とにかく空っぽにします。

痔のつらさと溜まっている便の量は正比例するので、本当に痛そう、辛そうな患者さんは坐薬では出し切れず何度も何度も浣腸が必要なことが多いです💦

この患者さんも便出しに1時間以上かかりました😓

便を出すのは体力も必要ですし、何よりも疲れます。

途中でしんどくなって休憩してもらうこともあります。

外来が混んでいると次の患者さんの待ち時間が発生してしまうこともしばしばなんですが、「ウンコ持ったまま帰したくない」ので、時間がかかっても肛門が空っぽになるまで頑張ります。

「肛門が空っぽ」という状態を感じて欲しいのです。
お尻と頭で「肛門が空っぽ」を分かって欲しいのです。

そこが分からなくなってしまったから常に肛門に便が溜まっている状態が当たり前になり、切れ痔(裂肛)やいぼ痔(痔核・脱肛)などのトラブルが発生したと私たちは考えているので、便という「重し」を一旦どけて、お尻の軽さ・爽快感を味わって欲しいのです。

この患者さんは溜まっていた便を出し切ったら、その場で痛みが消失しました。

診療所に来る時は歩くのも辛かったのに、帰る時は普通に歩けました。

この患者さんのようにその場で痛みが消失するケースばかりではありませんが、便を出したら飛び出していたイボ(痔核)がキレイに中に入って別人のお尻になっていることもしばしばあります😓

便がある時と無い時で肛門の状態って随分違うんですよ✨

それを味わって欲しいので便出しだけは手を抜かず、時間と手間がかかっても最後まで出し切ってもらっています。

「誘引して下さい」?!(笑)

これを書いて下さった患者さん、2回目の受診の時に診察室に入ってくるなり、興奮気味に私と横に付いていたスタッフに「もうスゴイです!感動です!全く痛みがなりました!本当に本当に・・・凄いんです!!」と大はしゃぎで報告してくれました。

手にはアンケート用紙を握りしめて、その場で渡してくれました。

「誘因性の認められる体験談は掲載できないので、内容を読んでからOKならブログに掲載しますね〜。」

と言ったら、患者さんが

「誘引して下さい!いや、誘引されるべき!私、ここに来て本当に良かった!困ってる人、みんな誘引してあげて下さい!」

と言われ大爆笑😆

そんな風に喜んで頂けると本当に嬉しいですね😊
この仕事やってて良かったと思える瞬間でもあります。

この患者さんのように即日、その場で痛みが消失するケースも多いですが、痛みが無くなるのに時間がかかる患者さんもおられます。

この患者さんもそうだったのですが、痔で長年苦しんで、あちこちで治療を受けてから大阪肛門科診療所に来られる人って、便通を治してないんです。

痔を治すことに必死で、痔の原因となった便通や排泄を直してないんですよ。

だから何年も通院しても、どんな薬を使っても良くならなかったんです。

ちなみに大阪肛門科診療所では痔の薬をほとんど出しません。

便通を治すだけで、クスリを使わなくても痔が良くなってしまうからです。

そこにもビックリされる患者さんが多いこと・・・😓

今まで大量に注入軟膏を出されている人が多いですからね💦

私たちがやっていることって至って単純です。

ちゃんとウンコ出そうよ

それだけなんです😅

便を出し切っても楽にならない人もいる

出残り便秘®を治して便を出し切ることで痔が改善し楽になる人ばかりではありません。

小出しに少しずつしか便が出ず、何度もトイレに行くことになるケースだと、当然、肛門も疲労します😓

大きないぼ痔(痔核・脱肛)の人だと、一時的に腫れ上がったり出血することもあります。

受診した日は腫れてつらかった人でも、一旦、肛門が空っぽになると、便という「重し」による「うっ血」が無くなるので、翌日から徐々に腫れがひいて、2週間後に来られた時には別人のお尻か?と思うくらい脱肛が改善している人もいます。

だから治療してみないと分からない。

そして治療してみたけれど脱肛の状態が変わらない、むしろ何度も排便することで余計に腫れて痛い、と患者さんから電話がかかってくることもあります。

その場合、出残り便秘®の治療を続けたら少しずつ改善していく人と、全く改善が見られない、悪化してしまう人と二手に分かれます。

改善しない、悪化してしまうケースの多くは痔がかなり重症で、排泄自体が肛門の負担になってしまっているケースでした。

便を出すのも苦痛
出さないのも地獄

という状態です。

当然、痔の薬も効きませんし、あちこちの肛門科を回ってきて、どこに行っても手術と言われたケースです。

便秘の治療も出来ない場合は私たちも手術をオススメします。

今までかかっていた肛門科で受けることを勧めることも多いです。

患者さん自身が覚悟を決めておられることも多く、「やっぱりダメだった。ここに来れば、もしかして手術をせずに治るかもしれないと、わずかな期待を抱いて受診したけど、ダメだったんですね。」と言われます。

「せっかく来て頂いたのにお役に立てず申し訳ない」と私が言うと

「ここで手術って言われたら納得して受けられます。最後の判断は大阪肛門科診療所でって思ってたので納得です!来て良かったです!」

と笑顔で返されたので救われましたけど💦💦

そしてこのように言って下さる患者さんに限って地元の肛門科で手術を受けず、遠方にも関わらず私たちの所で受けられます。

「手術こそココで!って思ってましたから。それに便通の管理までしてくれる肛門科って、ココ以外にないですから。それに入院、楽しそうだし😊痛みもあまりないみたいだし😊」

と言って手術を受けられる遠方の患者さんが今回も数名おられます。

そんな患者さんたちの期待に応えられるよう頑張りたいと思います。

私たちの手術の基準は排便出来ないほどつらいかどうか

医学的には手術適応の基準が明確にあります。

特にいぼ痔(痔核・脱肛)は分かりやすいです。
患者さん自身でも判断出来ますよ。

排便の度に中から飛び出してきて、それを指で押し込まないと入らない状態になったら手術適応となります。

(そうではない軽いイボ痔に手術を勧めているケースが多いので知っておいてくださいね。出てこないイボ痔は手術の適応ではありません。)

もちろんもっとひどい脱肛になると、いつも出っぱなしで押し込んでも中に入りません😓

そのようなイボ痔(痔核・脱肛)は医学的には手術適応となります。

でも医学的には手術適応でも、患者さん自身が何も困っていない、不便を感じていなければ私たちは手術をオススメしていません。

そもそも何のために手術をするのかゴールが見えないからです。

もちろん患者さんが「このイボ痔を取り除きたい。スッキリしたい!」と言われるのであればゴールが明確なので手術をしますよ。

でも、何も困っていない患者さんは往々にして手術を望みません。

患者さんが望まない手術はしない方針で診療しています。

だから、排便がつらくても、排便出来ないほど痔がひどくても、患者さんが手術を望まず、まだこのお尻で頑張ると言われるのであれば私たちは手術をしません。

ひたすら患者さんの選択を応援し、少しでも楽になる方法を一生懸命考えます。

どんなにお尻がつらくても、手術をするかどうか決めるのは患者さん自身です。

私たち医者じゃない。

痔は良性疾患です。
絶対に手術をしなければならない病気ではありません。

今日明日に手術をしなければならないという緊急性もありません。

今、手術をしなくても死にません。

だから焦ってその場で手術を決めなくてもいいのです。
あとから考え直してもいいのです。

自分のお尻で納得して、から手術したいと思った時に手術を受けて下さい。

そうやって決めたことは後悔しないと思います。

「先生にお任せ、先生が決めて」じゃなく自分で決めるんです。

自分のカラダのことだもの。
自分で決めて下さいね。


診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
左側がラブです🐶
手術中はラブが患者さんの目の前に居て
励ましてくれます💖
でもすぐに寝るんだよね〜😅

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