日本臨床内科医学会で講演しました

伝えることが私の使命かなと思っている大阪肛門科診療所 肛門科女医で専門医・指導医の佐々木みのりです。

10月に大規模な学会で講演をさせて頂きました。
日本臨床内科医学会です。

iPS細胞の山中伸弥教授も来られていました。

学会のポスターを見て初めて知ったのですが私が引き受けた講演は「教育講演」だったんです😱

しかも私以外の講師は大学教授と大病院の院長や部長ばかり・・・😱

私だけ浮いてるー!!😖
どうしよーっ!!😱

と思ったけれど後の祭り・・・

今さら断るわけにもいかず、穴があったら入りたい気持ちを抑え、襟を正して取り組むことにしました。

私にしか出来ないことやろう、伝えよう、そう思って頑張ってスライドを作りました。

はい。
以前のブログにも書きましたが、直前にならないとお尻に火が付かないタチなので、前日の夜までスライド作成してました😓

講演は自分のPCを持ち込んでさせて頂いているので、本当に直前までスライドをいじっていることも多いです😓

早朝の時間帯だったのに満員に・・・

講演と言っても、私の枠は朝一番の時間帯で、その時間帯にはメインの大会場では著名な先生方のセッションが行われていて、プログラムを見て実はホッとしていました。

会場も地下の比較的小さな広間だし。

あ、これ、絶対にすいてる!
みんな大会場に行ってるから、大して人が入らないよね〜
気楽にしゃべれそう😚

と緊張しないで行きました。

ところが・・・
あれよあれよと会場に大勢の先生方が入って来られ、気付けばほぼ満席に・・・

しかも途中から椅子が足りず立って聞いて下さっている先生まで😱

緊張しましたが伝えることに集中しました。

講演は慣れているとは言え、伝える相手が違えば伝える内容や伝え方まで違うわけで、毎回、何をどのように伝えようか・・・とイメージをして、スライドも変えています。

内科の先生に何を伝えたいのか?
伝えたことによって内科の先生にとってどんなメリットがあって何が出来るのか?

色々と思いを巡らせてスライドを作りました。

こうしてアウトプットすることにより自分のアタマの中が整理でき、自分の中に新たな認識が生まれたりするので、こちらも非常に勉強になります。

内科の先生方の多くが一生懸命メモを取りながら私の講演を聴いて下さっていました。

早朝から本当に勉強熱心で頭が下がりました。

質疑応答が終わらず大幅に時間延長・・・

講演が終わったあと、会場の先生方からの質疑応答があるのですが、たくさんの先生が手を上げられ積極的に色々と質問をされました。

手を上げて質問をされる先生の言葉から、患者さんの便秘治療で困っておられることが手に取るように分かりました。

便秘治療ガイドラインに従って治療してもうまくいかず苦労しておられる先生も多かったです。

質問が多すぎて時間を大幅延長・・・

司会の先生が次のセッションに間に合わないからと途中退席されたあとも質問が絶えず、結局、名刺交換しメールで質問に答えさせて頂いたりして対応しました。

それくらい実際に便秘治療に難渋している先生が多いというということなのでしょう。

内科の先生にとっても衝撃の内容だったようです。

普通の講演では「どなたか会場の先生方で質問はありませんか?」と言われても、シーンと静まりかえって何も質問が無かったり、質問が無い場合は司会の先生が質問を用意していたりするのですが、こんなに質疑応答が多い講演は珍しいと言われました。

講演後も電話とメールが絶えず・・・

講演が終わってからも続きがありました。

診療所に私の講演を聴いて下さった内科の先生から問い合わせの電話があったり、メールで患者さんの相談を受けたり、感謝のお手紙まで頂き、本当に嬉しかったです。

頑張って講演させて頂いてよかったなぁ・・・と。

頂いた手紙の中に

「私は、以前から自分の診療所の高齢者患者の排泄問題に色々と苦労し、またこれから高齢化社会へ向かう中で、患者さんの排便困難への対応は、大きな問題となると考えていました。しかし、そういう問題に対して、分かりやすく適切な講義に出会うことが今までありませんでした。(中略)明日からの診療に役立つと感じ、感謝の気持ちで一杯になりました。(中略)私と同じように、高齢者の排泄問題に悩むドクターは多いと思います。先生のお話しは、そのようなドクター達に対して、大きな力になると信じます。」

と書かれていて涙が出そうになりました。

医学教科書にもない、学術的にも認められていない、私たちが提唱する「出残り便秘®」「鈍感便秘®」について、内科の先生の間で認知されれば、内科における痔の保存治療が可能になるかもしれないと考えました。

肛門科に紹介したらスグに手術するやろ?

昔、知り合いの内科の先生から言われたことがあるんです。

「痔の患者さん、内科でも多いねん。肛門科に紹介したいけど、肛門科って何でもかんでもすぐに切るやろ?患者さんも怖がってるし紹介できへんねん。手術せーへんかったらなんぼでも紹介するねんけどなぁ。」って。

そんなことないんだけどなぁ・・・と残念に思いました。

よくよく話を聴いてみると、どうやら患者さんが望まないのに手術を強く勧めたり、受診した当日に切られたりして泣きながら帰ってきた患者さんもおられたようで、そんなことが続いて肛門科に対するイメージがすごく悪くなってしまわれたようでした。

もう患者さんを肛門科に紹介するのはやめておこうと思われ、以来、紹介しなくなったそうです。

手術が必要な痔は本当に少ない

そんな内科の先生とのやり取りから、これは内科の先生だけじゃなく患者さんをはじめ多くの人に伝えなければ・・・と思いました。

手術しなければならない痔は非常に少ないです。

痔の多くが手術をしなくても良くなります。

ましてや今スグその場で手術しなければならない痔なんて肛門周囲膿瘍くらいです。

肛門周囲膿瘍についてはコチラ↓

痔ろう(痔瘻)について

それを伝えたくてホームページやブログで情報発信をしてきました。

でも、患者さんは医者から「手術が必要」と言われたら「ああ大変!手術しなくっちゃ!」と思ってしまうようで、その場でまともな思考も出来ないまま、言われるがままに手術を受けてしまっているケースも多いです。

また看板に肛門科って書いてあっても専門外の先生が多いため、血栓性外痔核見張りイボ脱肛と間違って手術してしまっていることも多いです。

手術しなくても治る痔、消えて無くなる痔、おしりの血豆「血栓性外痔核」

「いぼ痔」だと思ってたら「切れ痔」だったという勘違い、すごく多いです

だから患者さんだけでなく医師にも伝えなければならない、知って欲しいと思っていただけに、今回の講演の話は有り難かったです。

内科の先生方に伝えるチャンスでしたから。

そして伝わる先生には伝わり、とても喜んでもらえました。

全員に、万人に伝わらなくても、その中の誰か一人でも伝われば、目の前の一人から世界が変わっていきます。

私たちが20年前に一人も患者さんが来ない状況の時に、目の前の一人の患者さんを大切にし伝えることから始めたように。

私の活動が現在の便秘治療に一石を投じ、少しでも医療を変えるきっかけになれば嬉しいです。


診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
左側がラブです🐶
満面の笑みです😊

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