私が医者をやめようと思ったときに救ってくれたTRE

(2019年5月10日加筆修正)

相手のためを思う余りおせっかいを焼きすぎてしまう佐々木みのりです。

患者さんに提供しているトラウマ開放エクササイズ「TRE」

誰にでも出来る簡単なエクササイズで、便通にも効果があるから術後の患者さん向けにTRE教室を始めたんですが、実はTREを必要としていたのは他でもない自分自身だったのです。

とても恥ずかしい話ですが、今日はなぜTREに出会ったのか、自分自身が続けているのか、その経緯と理由についてお話ししたいと思います。

興味のない方は是非スルーして下さい😓

医者をやめようと本気で考えた時に出会ったTRE

忘れもしない2012年。

ちょうど大阪肛門科診療所が100周年を迎えた節目の年。

とてもショックな出来事がありました。

学会に参加したときに近隣の先輩医師から、私の患者さんが流れて来ていると指摘を受けました。

私の便通指導を受け入れられなかった患者さんが他院へ行き「大阪肛門科診療所へ行くと毎日○○を使うように指示されたが出来ない。」と訴えたそうです。

「あそこに行くと○○をされる」
「毎日○○を使えって言われるけど、そんなしんどいこと無理!」

と悪口を言う患者さんまでいると指摘されました。

私たちのことを心配して助言して下さったのだと思います。

そして便通の指導についても全否定されました。

そんなものは使ってはならないと。

患者にも評判が悪いし、自分の評判も落とすし、何かあって訴訟にでもなったら負けるから使うなとまで言われました。

そしてその便通管理を教えてくれた師匠にまで「いくら治療が正しくても患者を苦しめるのは医療ではない」と言われ、目の前が真っ暗になりました。

ひどくふさぎこんだことを今でも鮮明に覚えています。

自分が一生懸命、患者さんのためを考え、誠意を込めてやって来たことは相手を苦しめていたのか・・・

と思うと、自分が許せなくなりました。

私の言動が診療所の評判を落としている

私の診療が患者さんや診療所に迷惑をかけている

夫を助け診療所の役に立とうと皮膚科医を辞めて肛門科医になったのに本末転倒だ

足を引っ張っているだけなのであれば今すぐ辞める方が診療所を生かすことになる。

主人にも言えず、本当に一人ぼっちで悶々と悩みました。

寝室から出て一人で泣いた夜も何度もありました。

そんな時、自力整体の指導で診療所に来てくれていた鵜飼麻由美先生からTREというすごいエクササイズがあるから一緒にワークショップに行こうと誘われ、大して興味もなかったのに、先生の熱意に押されて付いていくことになりました。

ワークショップ当日、開催場所のホテルのカフェで鵜飼先生と待ち合わせをしたのですが、到着した鵜飼先生が私の顔を見るなり

「あれ?みのり先生、何かありました?やだ、私、わかっちゃいましたよ・・・。先生、普段と違いますよ。どうされましたか?」

といつもの優しい口調で尋ねられた瞬間、とめどなく涙が溢れ、公衆の面前でハラハラと泣いてしまいました。

それを見た鵜飼先生も何かを察したのか一緒に泣き始め、二人でカフェのど真ん中で人目もはばからず泣きました。

恥ずかしいと感じる余裕すらありませんでした。

医者を辞めようと決意したけれど・・・

鵜飼先生に主人にすら相談できず、一人で悩んでいたことを告白しました。

医者を辞めようと思っていること
診療所から身を引こうと考えていること

を鵜飼先生に話したらビックリされましたが即座に

「今、決めなくてもいいじゃないですか。このタイミングでのTRE。きっとTREはみのり先生にとって大きな何かを与えてくれると思いますよ。いずれ決まることだから今、決めるのはよしましょう。」

と穏やかな優しい口調で言われました。

そして初めてのTRE。

心地の良い振動と共にまたハラハラと大量に涙が溢れてきました。

ただただ感情の吐露もなく泣きました。

涙だけが出ました。

感情的になって泣いたときはエネルギーを使って身体も疲れ、目が腫れたりするのですが、この時は全く身体的な変化もなく、ただただ目から水が出たという不思議な感覚でした。

このワークショップで隣に居たセラピストのKさんと、ロビーで偶然出会ったSさんは同じ指導士仲間でもあり、今でも大切な友人です。

この仕事が大好きなんだと自覚したTRE屋久島研修

医者を辞めてTREのプラクティショナーとして仕事をしていこうと思った私は、TREの指導士の資格を取得することにしました。

1週間、屋久島で過ごしたのですが、その時に一緒に参加した鵜飼先生から

「みのり先生って本当に肛門科のお仕事が大好きなんですね!便秘や痔の話をする時にはいつも、目がキラキラして本当に生き生きとされてますよ(笑)きっと天職だから辞められないと思いますけど(笑)」

と指摘され、自分でも無意識にどんな話でも、便秘や痔や肛門のことに繋げてしまっていることに気付きました。

せっかく苦労して医学部に入って取得した医師免許。

私が医者を辞めるって言ったら、サラリーマン家庭で借金までして医大に入れてくれた親が悲しむだろうな・・・

いろんな思いがよぎりました。

痔の原因は便秘。
便秘を直したら手術しなくてもほとんどが改善する。

これを知ってしまった以上
便秘治療をせずして診療を続けることは
自分に嘘をつくことになるから出来ない

どうする?
どうすればいい?

本当にとことん考え悩み抜きました。

そこで2013年から便通治療を変更。

自分たちの考え方を理解してくれる患者さんに来てもらおうとブログで情報を発信し、初診患者枠を半分に削減。

出来るだけ新規患者さんを取らないようにして、私のことを慕ってくれる人だけ診ていこうと自分の予約枠を半分に減らしました。

そして今に至っていますが、今でもまだ葛藤はあります。

そしてこれからも悩み続け、より良いものが見つかれば治療は変わっていくと思います。

本当に色々なことに効くTRE

それから5年。

TREと共に歩んできましたが、たくさんの患者さんにセッションを行って、本当に色々なものに効くなぁと感心します。

腰痛はテキメンですが、頭痛やむくみ、低血圧・高血圧、低体温、自律神経失調症など、病気とまではいかないけれど身体の不調にも効きますし、エクササイズによって身体が軽くなる感覚は本当に仕事の疲れを取るのに役立っています。

TREはセラピーですか?

とよく聞かれるのですが、私はエクササイズですと答えています。

でも心理的、精神的な効果も絶大で、誰にもつらい体験を話すことなく、ただただエクササイズをしていると自然に心が楽になっていくのも不思議ですね。

まさしく最高の心と体のセルフケアだと思っています。

患者さんよりも自分にとって必要だったTRE。

TREに出会ってなかったら今の私は存在しないかもしれない。

この仕事を辞めて大阪肛門科診療所に佐々木みのりの名前がなくなっていたかもしれない。

そんな私の運命を変えたTRE。

多くの人に知って欲しいです。

ちゃんと正しく知って欲しいので考案者のバーセリ博士から今月末から来月初旬にかけて学んできます。

その前にバーセリ博士の講演会があるんです!

しかも診療所からスグ近くのドーンセンターです!

私もスタッフとして現地入りしていますので、もし良ければ声かけて下さいね♪

詳細はコチラ↓

バーセリ博士講演会&TREⓇ一般向けワークショップ(終了しました)

一般向けワークショップは満員御礼となってしまい、お申し込みが出来ません。

その代わり、こちらがあいております↓

ニューロジェニックヨガとTREのコラボ(終了しました)

ニューロジェニック・ヨガって聞いたことありますか?

聞きなれないこのヨガ、カリフォルニア発祥の新しいタイプのヨガなんです。

簡単なアサナを使って、特定の筋肉に負荷をかけて、脳神経から身体全身に伝わる振動を誘発します。

通常、シャバサナ(休息のポーズ)という言われる状態の部分で、この振動を使って身体の筋膜、また心に溜めているストレスなどを緩やかに解放し、ヨガとの相乗効果でサマディと言われるような深い瞑想状態、休息感を得ることができます。(個人差があります)

午前午後の2回のセッションで、お家でも一人で体感できるようになるでしょう。(個人差があります)

日本でのワークショップは今回が初公開です。

めったにない機会ですので、ぜひご参加ください!

ニューロジェニックヨガとTREのコラボ(終了しました)


診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
診療所でのTRE教室にはボクは参加してますが
講演会は犬は入れません😓
犬もTREが出来たら
ラブも仕事の疲れを振り落とせるのにね💦

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