手術はイヤだったけどやっぱり手術になった、でも手術して良かった

自分では手術が得意と思っている大阪肛門科診療所 院長の佐々木巌です。

大阪肛門科診療所は手術を避ける技術を大切にしています

手術件数が少ないのが自慢のひとつです(笑)。

冒頭で「自分では得意と思っている」と書きましたのは得意だと思っているのは自分の主観だからです(汗)。

肛門手術の技術は結果の数値化がしにくい、客観評価の難しい技術です。

手術の技術を測る指標になりそうなのは「痛み」「治るまでの日数」「美しさ」「合併症の頻度」そして「手術件数」などでしょうか。

世間では手術件数が多いことが技術が高いことの証のように捉えられていますね。

まあ、ハッキリとした数字ですから比べるのには便利なのですが、個人的には手術件数は上手いヘタの指標にはならないと考えています。

これは別に私の手術件数が少ないから言い訳しているわけではなく(笑)、昔から、今よりずっと沢山手術している頃からそういうポリシーです。

また、治るまでの日数と合併症も数値がハッキリ出るのですが、同じ病名がついていても病気の酷さ・手術の難易度は全く異なります。

単純比較はできません。

手術の「良さ」を客観評価できる指標としては主観が入りやすいものが多いのです。

そんな状況ですから私が一番頼りにしているのは患者さんの声です。

喜んでいただいている方が多いと感じていますから、自分で「手術が得意」と申しあげています(笑)

患者さんからの声が励みになっています。喜びの声があれば、私は今後も手術を続けてゆけると思います。幸い今回の入院でも嬉しいメールをいただきましたので、紹介させていただきます。ありがとうございます。

脱肛で入院手術を受けられた50代男性からのメール

こんなメールをいただきました。
ここでは仮にAさん、とします。
Aさんの承諾を得て掲載します。

 

佐々木 巌 先生
佐々木 みのり 先生
スタッフの皆様

Aです。

手術・入院ではいろいろとお世話になりました。ありがとうございました。

手術が怖くて、嫌で、手術を避けたい理由でこの診療所を選んだのですが、ここで手術をしてもらって良かったです。

痛みが”少ない”というだけで(激痛はないが、)痛いのだ!と覚悟して手術を受けました。

周囲から「激痛!絶えられない程の・・・」と聞いていた麻酔も、痛くありませんでした。

「痛かったら言ってね。効いているのがわからないから」と言われたので、「まぁ痛いか?」と感じた時に「少し痛いです」と言いった程度です。(一箇所だけ注射の針の痛みを感じましたが、”チクリとします”という注射の痛みです。)

手術中は無痛。
術後は診察の時に報告した通り排便時以外に痛みなし。

非常に楽に手術をしていただき”お礼”というより”感服”しました。

入院中はスタッフの皆様からいろいろと言葉をかけていただき人生初入院の私には心強かったです。

TRE、マイルドサージ®は気張らしにもなり非常によかったです。

足が震えるのが癖になりそうです。家で試してみます。

就寝時間後の補講TRE・マイルドサージ®は、仲間で旅行に行っているようで楽しかったです。本当にありがとうございました。

まだ治療期間中。

いろいろとお世話になりますが、引き続きよろしくお願いします。

痔ろうは免疫が低下したときに発症する。

下痢が危険。

原因はストレス・・・同室のBさんから教えてもらいました。

彼を見ていると周りに気遣いする人が病気になり易い?と何か理不尽を感じました。


メンタルの弱い私自身も危険ですが。。。。

 

この後、Aさんは紙に書いたアンケート用紙も手渡してくださいました。

 

巷で言われている「激痛」はないにしても、それなりに痛いと思い、覚悟して受けました。

(麻酔)
「脳天に突き刺さる激痛」「経験したことのない激痛」と聞いていましたが、気付かない内に終わってました。無痛でした。

(手術)
勿論、無痛。

(術後)
普通の痛み(念のため痛み止めを飲みましたが)麻酔切れたら激痛が来る?・・結局、来ませんでした。

(排便)
どの程度の痛みになる?という恐怖でした。下剤が効きすぎて下痢になり、恐怖心を抱く前に排便していました。痛みの程度がわかり助かりました。翌日から通常量の排便ができました。

(入院中)
排便時の痛み(ヒリヒリ)はありましたが、それ以外は肛門に傷があるのを時々感じる程度で普通に生活していました。

(御礼)
手術の時は恐怖の余り、自然と体に力が入ってしまい申し訳ありませんでした。大阪肛門科診療所で手術して良かったです(手術が嫌で、この診療所を選んだのですが・・)ありがとうございました。完治まで、済みません、面倒をおかけします。

痛みについて

麻酔も痛くなかったんですね。
良かったです。

「・・でも実は私、痛み完全否定派ではないんですよね」

こう申しあげると、ちょっと怖い医者みたいですか?

少し解説させて頂きますと。

痛がりの方って、何か基準があると色々と耐えられることもあるようなんです。

局所麻酔するとき、以前は私も特になんの工夫もせずにかけていました。当然今よりもかなり痛かったと思います。

でも思い返してみると、その頃の手術患者さんたちのなかで、治療の時に痛いことがあっても「麻酔のあの痛みに比べれば、これしきの痛み頑張れます!」とおっしゃる方を何人も経験しました。

麻酔の痛みがキツかったから、他の痛みは耐えられるってことですね。

最近は、局所麻酔も痛みが少なくなるように色々と工夫しているのですが・・もうちょっと頑張ってほしいなあ、って方が増えたような気がするかな〜?(笑)

出産を経験した女性の多くは色々と痛いことがあっても「お産に比べたら、全然耐えられる」
っておっしゃるでしょ?

お産が痛みの最大値としての基準になっているわけですよね。

そんな痛みに耐えられるように女性は幼い頃から「大きくなったらお産をするんだ、お産はものすごく痛いんだ」と、痛みに対する覚悟を教育されます。

だから女性の方が強いんだと思います。
たとえお産を経験していなくても概して女性の方が肝が据わっています(笑)。

あたりまえですが男は絶対出産しないせいか、こういう覚悟はありません。

痛がりが多い(笑)男性にとって、局所麻酔の痛みは「経験したことのない激痛」になるのかも知れません。

この方のアンケートは全編、術前感じていた痛みへの恐れと、術後の現実、そのギャップを解説する言葉で埋め尽くされています(笑)。

余程、手術が怖かったのだと思います。
それにしても、痛みが少なくて良かったです!

頑張って手術を受けて、乗り越えられて良かったですね

アンケートの中にも書いておられますが、この患者さんは「痛みが怖くて手術をしたくない、だから当院を受診した」という方でした。

しかし結局手術を受けられました(笑)。
術前は・・はい、ものすごく怖がっておられましたね(笑)。

でも私、手術をオススメしてないですよ。
迷っている患者さんが手術に向かって一歩踏み出せるように背中を押すのが医者の仕事だと思っている方もおられるようですが、私は「背中を押したりしない」主義です(笑)

ちょっと前にそういう記事を書きました。
↓ これです。

迷ってるんなら、手術は止めたらどうですか?

実は今回ご紹介した患者さんは、この記事の患者さんと同一人物です。

前の記事では最後まで、この患者さんが手術を受けたかどうかはヒミツにしていましたね。
悩んだ結果、ご自身で判断(決心)して手術を受けられたのです。

現在のところ治療の途中ですが、完治してからも「手術して良かった!」という結果になることを祈りつつ、紹介させていただきました(笑)

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