切れ痔(裂肛)が治らない理由

(2018年10月12日加筆修正)

子供の頃、ひどい切れ痔で、トイレのあと、お尻が痛いから石油ストーブの前でお尻を温めていたことがある大阪肛門科診療所 肛門科女医で専門医・指導医の佐々木みのりです。

大阪肛門科診療所は自由診療です。

保険が効きません。

治療費が保険診療の肛門科と比べると高いです。

だからというわけではないのでしょうが、色々な治療をやってみたけど治らなくて、本当に切羽詰まって困ってから最後の砦だと思って受診される患者さんも多いです。

何年もずーっと肛門科に通院している人や、何度も痔の手術を受けている人、色々な病院を転々と回って来た人、ケースは様々ですが、そんな中で多いのが、「なかなか治らない切れ痔(裂肛)」「治っても繰り返す切れ痔(裂肛)」です。

セカンドオピニオンの患者さんが8割くらいなんですが、そのほとんどが「切れ痔(裂肛)が治らないから手術」「肛門が狭いから手術しないといけません」と手術宣告されています。

でも実際に私たちが診察して手術が必要だったケースはほぼゼロ・・・。

本当に肛門が狭くて手術が必要なケースもほとんどありませんでした。

実際の患者さんの声を紹介しますね。

なんと7年近くも治らない切れ痔(裂肛)に悩んできた女性の声です。

何年も治らなかった切れ痔(裂肛)・・・

 

初めて裂肛になってから7年近く、

どうしたら治るのか、
1日中、便のことを考えずに済むのか

ずっと悩んでいました。

みのり先生のブログを読んで、自分に思い当たることがたくさんあり、この病院に来れば、何か変われるかもしれないと信じ受診しました。

受診してから2週間、一度も切れていません!

大阪は決して近くはないですが、勇気を出して良かったと思っています。

私の場合、長く長く便秘をしていたので、治るまでにはかなり時間がかかりますが…

教えていただいた方法で、まじめに生活したいと思います。

みのり先生がブログを書いて下さったので、私はこの病院を知れました。

優しく親切に説明・治療して下さり、ありがとうございます!

もっとこの治療法が、いろいろな病院でなされますように…☆☆

手術をしても切れない肛門になるわけじゃない

切れ痔(裂肛)は簡単に言うと肛門のケガです。

ケガはすぐに治療すれば後遺症も残さず治りますが、放置すると傷はどんどん悪化します。

深くなったり、炎症を起こしたり、化膿したり・・・と色々起こるわけです。

切れ痔(裂肛)が何年も治らないと炎症で肛門が硬くつっぱるようになり、開きにくくなったり本当に狭くなったりしてしまいます。

肛門狭窄と診断され、切れ痔(裂肛)の手術を受けても、切れない肛門になるわけじゃないですから、また切れるわけです。

そうやって何度も切れ痔(裂肛)を繰り返し、その都度、手術を受けている患者さんもおられますが、何度手術しても同じ事の繰り返しです。

ケガを手術して治しても、ケガをしない体になりませんよね?

ケガをしないように気を付けないと、またケガをしてしまいます。

切れ痔(裂肛)が治らないのは切れ痔(裂肛)の原因となった便通を直してないから

切れ痔(裂肛)が治らない、切れ痔(裂肛)を繰り返しているという患者さんに共通しているのが、切れ痔の原因となった便通を直してないということがあります。

皆さん、酸化マグネシウム系の軟便剤を飲んだり、強力ポステリザン軟膏やボラザG軟膏などの注入するタイプの痔疾薬を朝晩毎日肛門に入れたりしているのですが、

ちゃんと便を出せてないんです

だって診察すると肛門の中が便まみれ😱

っていうことが多いです。

ついさっき出してきたのに・・・です。

 

しかも酸化マグネシウム系軟便剤の効果(?)なのか、何度も軟便が出てるのに・・・です。

衝撃の便秘の診断。
誰もが最初は耳を疑います。
でも本当に便があるんだもん。。。

だから実際に出してきてもらって自分の体と目で納得してもらいます。

これだけ肛門の中が便まみれだと傷も治らないよね・・・。

そして大阪肛門科診療所での治療は、ほとんど薬を使いません。

今まで通院していたクリニックで袋一杯の大量の薬をもらって帰っていた患者さんはビックリされます。

「えっ?薬、要らないんですか?飲んでる下剤、やめるんですか?それで本当に大丈夫なんですか???」😱

と不安そうにされる患者さんも多いのですが、必要無いものは使いたくないので、できるだけやめてもらっています。

薬なんて使わなくても、ちゃんと便を出すだけで治ることが多いです。

 

多くの切れ痔が2週間で改善します

 

今年の春に裂肛を患い4ヶ月の間苦しんで来ました。

多少回復しても、またすぐにお尻に走る鋭い痛みとトイレの度の出血ですっかりナーバスに…。

そんな時、情報集めの中で見つけたのが こちらの病院のブログでした。

出残りの便があると言うそのキーワードに自分が当てはまると気がつき、遠方のためすぐ来院できないので、せめて出残りを解消する努力を…と頑張るも成果は薄く…。

意を決して来院。

ブログを拝読するだけでは気が付けなかったことを教えていただいて目からウロコの連続でした。

正直を申しますと、

座薬で便を出し切るだけで、本当に薬も何も入らずこの苦痛が消えるのか?

と2,3日は不安と痛みとの戦いでしたが、

先生のことを信じるんだ!!

と自分に言い聞かせて

注入薬も飲み薬も断ち、
ウォシュレットの類もやめ、

これを書いているのが来院から丁度2週間目。

先生が、それ位には治る、とおっしゃった頃なのですが、お尻は全く痛くありません!!

トイレに行くことも、
ご飯を食べる事も、
オナラが出る事も座る事も、
あお向けに寝る事も怖くありません・・・!!

こんな気持ちで過ごせる事が本当に夢の様・・・

2度目の来院は1週間後ですが、今から先生にこの事を報告するのが楽しみです。

保険が効かなくても、遠くても、先生に診ていただいて本当によかった・・・

この一言に尽きます。

感謝しかありません・・・!

便通の直し方は人それぞれ

このブログでもお伝えしている出残り便秘®鈍感便秘®

直すために使うモノは2つしかないのですが、それをどのように使うかは患者さん一人一人違います。

使うタイミング、回数、量・・・患者さんによって反応も様々ですし、正直、効果があるかどうかは、やってみないと分からない。

うまくいかなければ次の手を考えます。

一発で治せたらカッコイイのですが、そうもいかないこともありますね。

だけど、切れ痔(裂肛)かゆみ(肛門そう痒症)に関しては2〜3週間で結果が出ることがほとんどです。

それだけ排泄が深く関係している疾患なのだと思います。

あまりにも治らない切れ痔(裂肛)繰り返す切れ痔(裂肛)で悩んでいる人が多く受診されるので、これはブログでお伝えしなければ・・・と思い、今日の記事を書きました。

必要の無い手術を受けている人も多いですし、手術したって便通を直さなければ何度でも痔を繰り返します。

だから痔の根本治療は手術ではなく痔の原因となった便通を直すこと。

私たちはそう考えて診療に当たっています。

そして便通を直すだけで95%以上の人が痔の症状が改善しています。

手術が必要なケースは非常に少ないです。

痔の多くは手術せずに治ります。

そのことを多くの人に知って欲しいです。


診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
秋はドッグランの季節!
いっぱい行きたいね♪
ラブ、走るの、むっちゃ速いんですよ〜

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