「自分のおしりは自分で治す」という気持ちと姿勢が大切

(2018年10月12日加筆修正)

昔は体力がなくてしょっちゅう風邪をひいたり熱を出していたのに、いつのまにか風邪もひかない強いオバハンになってしまった大阪肛門科診療所 肛門科女医で専門医・指導医の佐々木みのりです。

痔に限らず、病気になったら病院へ行ってお医者さんに治してもらう・・・という意識の人が多いと思います。

私もそうでした。

医療機関を受診したからには何か(処置など)してもらって、何か(薬など)形のあるものをもらって、それで病気が治る、体が楽になると思っていました。

でも自分が医療を提供する側になって初めて気付きました。

患者さんの病気を治したいと思う気持ちと、しんどくてつらいかもしれない治療を乗り越える覚悟、そして病気を作った原因である習慣や生き方を変える行動がなければ完治はあり得ないと。

特に痔は良性疾患です。
命にかかわる病気ではないです。

排便習慣の結果起こった故障とも言えます。

だから患者さんの行動を変えることなく治療はあり得ないし、手術で痔を取り去っても便通が悪ければまた何度でも痔を繰り返します。

ある意味、治療は患者さんの生活の中にあるし、患者さんにしか出来ないことです。

だから意識を変えることが大切だし、私たちの考え方や提案に賛同し実行に移す行動力が必要なんです。

それが伝わる患者さんと伝わらない患者さんがいます。

治療は先生がやってよ。
それが先生の仕事でしょ。

みたいな人は治療をお断りすることがあります。

自分の体に起こっていることなのに、どこか他人事で、自分の体に自分で責任を持てないような人も、うちの診療所での治療は難しいでしょう。

いくら手術をしてほしいと頼まれても、便通を直すつもりがない人、術後の通院も出来ない人は責任を持って治療を引き受けられないのでお断りしています。

他の施設の受診をお勧めします。

わざわざ自由診療の大阪肛門科診療所を選ぶ意味がないと思うからです。

治療費だって高いし、治療は人任せに出来ません。

だって、代わりに便を出してあげることは出来ませんから(笑)

毎日の排便は患者さんの重要な仕事です。

ここを改めずして治療はあり得ないと考えていますので、その考えに賛同してくれる人だけ、診療所で治療してもらっています。

それを最初から分かった上で、受診して下さる患者さんは治療がスムーズにすすみます。

ブログでちゃんと伝わっていたのだと嬉しい気持ちになった患者さんの感想をご紹介します。

覚悟が出来た患者さんの治療はスムーズです

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先日は診察ありがとうございました。

初めての予約のTELする時はドキドキしましたが、診療所入って受付したときにはドキドキもおさまって落ち着きました。

待合室も明るい感じだし、受付の方も気を遣って、小さな声で話してくれたりする配慮がとてもうれしかったです。

みのり先生の診察は、テキパキして気持ちよかったです。

何でも話せそうな雰囲気が、安心しました。

小学生の頃から、もう痔の気配があった私は、30年ぐらいは、お尻に不快な感じがありながら過ごしていました。

特に3年前に妊娠が分かった時は、おめでたいことなのに、頭の中で「おしりが・・・今より、ひどくなったら、どうしよう・・」と、不安になりました。

でも、ちょうど、その頃、みのり先生のブログを見つけて、ちょうど妊婦の事についての記事も書かれてて、それを読んで

「よし、ひどくなったら、みのり先生に診てもらおう。」

と思ったら、妊娠中、お腹がだんだん大きくなってくるのも、心から喜べるようになりました。

だから、みのり先生のブログは、私みたいに診察に行ったことがない人、人に言えず一人で悩んでいる人とかが読んで、気が楽になった人って、結構いると思います。

子供も2歳になって、

去年、主人の母が長い闘病生活をして亡くなって、

亡くなった後の色々なことも少し落ち着いて、

実の母が仕事を辞めて、子供の子守を頼めるようになった今が治療のチャンスだと思ったので、思い切って初めての肛門科の診察に挑戦しました。

(なんか言い方がおかしいですが、とにかく、心の中でGO!!って感じだったので)

 

診察料金は高いけど、満足感も高かったです。

何より、みのり先生に会って、安心しきってしまったし、うんちもすっきり出したら、気分良かったです。

看護師さんもフレンドリーな感じだし、初めてだったのにリラックスできました。

手術希望だし、まだまだ先は長いですが、みのり先生が言っていた「痔を作った年月だけ、時間をかけて治していくつもりで。」という言葉を、しっかり受け止めて、頑張りますので、これからも力を貸してください。

「自分のおしりは自分で治す」私はそう思ってます。
(少しかっこつけました)

今まで、いっぱい、
いじめてきた分、

いっぱい手をかけて、

優しくしてあげるつもりです。
私のおしりに。

みのり先生、スタッフの皆様、これからもよろしくお願いします。

楽しく通院できそうです。

(書きたいこと、うまくまとめられず、読みにくくてすみません。
アンケート用紙も、息子に、破られてしまい、別の紙ですみません。)
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わざわざノートに書いて提出して下さってありがとうございます。

多くを語られるタイプの患者さんではありませんでしたが、凜とした姿勢に強さと覚悟を感じました。

結局、この患者さんは日帰り手術を受けられ、術後の痛みもあまりなく、完治して今は通院されていません。

おしり検診にはまた来られると思いますが、きっと自己管理も完璧にされていると思います。

痔を治してからの生活が大切!

痔が治ったら治療が終わり!

と思われる人が多いと思います。

確かに正解です。

「治療」は終わりです。
通院も終わりです。

でも、手術して痔を治しても、「便通」は治ってません。

だから便通の管理は続くんです。

患者さんの日々の生活の中で。

患者さんによって痔の原因となった生活習慣は異なります。

だから気を付けることも一人一人違うのですが、一つだけ共通していることがあります。

それは排泄です。

毎日出ていてもスッキリ出し切れずに肛門の中に便が残っていると、また肛門に負担がかかって痔になってしまいます。

それを「出残り便秘®と名付けました。

詳しい解説はコチラ↓

出残り便秘®®・鈍感便秘®® 〜その残便感は便秘かもしれない〜

手術で痔を治すことは出来ても、痔の原因となった便通や生活習慣は手術で直りません。

だから便通の管理は痔が治っても、肛門科の通院が無くなっても、生活の中で続けていく必要があるんです。

それをするのは患者さんの仕事。

私たちじゃない。

毎日トイレに行って指導も出来ないし、トイレのあとに毎日診察することも出来ません。

便出しだって自分でやるんです。

そこをちゃんとやれるかどうかで、また痔になるかどうかが決まると思っています。

だから痔を治してからの生活が大切!

大阪肛門科診療所は明治45年創立の歴史のある肛門科です。

50年前に手術を受けた患者さんが受診されることもあるわけです。

その時にまた痔になっている人と、きれいなままの肛門の人に分かれます。

何が違うのかは明確ですね。

便通です。

痔の手術をしてから便通に気を付け続けている人は、手術して50年たっても痔になっていません。

痔だけ治して便通を直してない人は何度も痔を繰り返していました。

3〜4回手術を受けている患者さんもおられましたね。

また痔になっても構わない
手術して治せばいいんだし

と割り切っている患者さんもおられますので、自分たちの考えや治療方針を押しつけることはしません。

どうするかは患者さんが決めることですから。

でも、

もう二度と痔になりたくない
痔の手術をもう一度受けるのはゴメンだ

と思っておられるのであれば、どうぞ、痔の原因となった便通は日々の生活の中で直し続けて下さいね。

それが出来るのは、あなた自身をおいて他にいませんから。


診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
左側がラブです🐶
週に2回ようちえんに行って
トレーニングを受けています♪
すっかり先輩ワンコになったラブ
後輩の指導には厳しいようです(^^;)

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