脱肛術後に病院から出勤した女性

(2018年9月24日加筆修正)

褒めていただくのは嬉しいくせに照れくさくて苦手な、大阪肛門科診療所 院長の佐々木巌です。

入院で手術させて頂いた方が経過記録を書いてくださったのですが、ブログに載せようと思いつつ時間が経ってしまいました・・

たーくさん、たまっています。
しかも皆さん褒めてくださってるんですよ・・

照れくさくて恥ずかしくて(照)。

と、言いながら記事にさせていただきます!

脱肛で入院手術を受けられた70代女性の手術記録と術後経過

70代の女性。

当院から徒歩10分程度のところに勤務されている方でした。

詳細に来院までのこと、手術のこと、術後のことを綴ってくださいました!

 

    

 

今、脱肛症状がある方の参考になれば、と、この診療所での受診、入院、手術がどのようなものであったかをお伝えしたいと思います。

☆手書きですと時間がかかりそうですので、ワープロ書きにして別紙添付します。

__ 。__ 。__ 。__ 。__

☆長くなってしまいました。全部読むのが面倒な方のために、要約すれば:

手術も手術後も、痛い!と叫ぶほどの激痛は皆無。

不安だったのは、手術後の、その時々の状態が手術後の経過としては普通の状態なのか、普通ではないのか、の判断がつかなかったこと。

でも、それについては診察の度に、丁寧に対応して頂けたので不安や心配は、受診までのことで、全体として快適な入院生活の末に、20数年来関わってきた脱肛から解放された、

ということです。

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私には20数年前から内痔核があり、脱肛する度に押し込める、ということを繰り返しておりました。

痔については、どうしようもなくなった時に受診して、手術をするものだ、というイメージがありましたので放っておいたのです。

2~3年くらい前から、年に数回、かなり大量に出血することがありましたが、1週間もすれば出血も治まっておりましたので、そのまま放置していました。

ところが今回の手術の2ヶ月くらい前から始まった出血は1ヶ月近く経っても止まらず、しかも痛みはないものの、毎回、大量に噴出する状態でしたので、貧血も気になりますし、気分も落ち込みますし、やっと受診する決心をしました。

最初から大病院の外科や肛門科に行くことは考えていませんでしたので、どこか専門のお医者様を探さなくては、と思った時に、以前、天満橋の近くで、遠方から来られたように見受けられる老夫婦に「肛門病院に行きたい」と道順を聞かれたことを思い出しました。

こんなわかりにくい(当時はそう思っていました)ところにある病院をわざわざ訪ねてくるということは余程評判の良い病院なのだろうと思ったことを思い出し、インターネットで検索、先生の医療、病、患者に対しての真摯な意見を熟読し、即、ここで診て頂こうと予約の電話をしました。

最初の診察では、今の症状、これまでの経過等、じっくり聞いて下さり、今まで誰にも聞けなかった質問にも丁寧に答えて頂き、今後の正しい排便の仕方等についても説明も受け、止血の薬等を出して頂いて診療所を出た時には、本当にホッとし、ここで診て頂けてよかった、もっと早く来れば良かったと心底から思ったことでした。

2回目の診察で、出来てしまった痔核はなくならないが、棺桶まで持って行く、という人もいますよ、との先生の言葉に、私は、機嫌のいいおばあさんになりたいと思っている、身の回りのことをすることもおぼつかなくなった時に、大出血や脱肛の処理等の心配をしなくてもいいように、不安材料は取り除いておきたい旨、話しましたところ、手術を迷っているなら、急ぐことはないが、手術の決心をしたなら早い方がいい、年齢を重ねるといろいろな不具合から手術が出来ないということもある、との説明でした。

なるほど、と納得したものの、すぐに決心はできず、一晩考えて連絡するということで帰宅したのですが、帰宅途中で決心し、家に着くまでに電話し、手術を依頼しました。

手術中の記録

手術中は柔らかくてとても重いものに「ドーンドンッ」と押されているような不気味な感じが続きましたが、痛くはありませんでした。

ただ手術の前の麻酔の注射は痛かったです。

と言うより、私の認識不足で、麻酔はチクチクする、と思い込んでいたので、「チクチク」で終わると思っていたのですが、「チクチク」では終わらず、「チクチク、チクチク、ヂクヂク・・」と何度も続く!

うわっ、痛!と思い、しかも呼吸を意識しすぎて(以前、別の手術の検査と手術の際に過呼吸になったので、今回はそうならないように、と緊張し過ぎ)、意識すればする程、次は吸うのか吐くのか考えて息を詰めるという悪循環のミニパニックに陥り、看護師さんが「トン・・・トン・・・」とリズミカルに、柔らかく、ゆっくり背中を叩いて下さるリズムに助けられて落ち着きを取り戻し、何とか普通の呼吸に戻る、と言う状態を、繰り返していました。

私はうつ伏せに寝ていただけなのですが、その状態で、浅い呼吸でアップアップしていることがわかって、適切に助けて下さった看護師さんに本当に感謝しています。

手術直後の様子

手術を終え部屋に案内されて一番に目に入ったのは、壁にかけられていた暖かい色で描かれた花の絵でした。

緊張の固まりが(本当に緊張していたらしく、手術を終えて身繕いをしている時、しばらくガタガタ震えていました。麻酔の注射以外に、痛い、とは思いませんでしたので、自分でも意外、有り得ない、何故震えるのだろう、と思いながら震えていました)溶けて行く気がしたものです。

5泊6日の間中、見る度にホッとしていましたので、私にはラブちゃんがセラピー犬、この絵がセラピー絵、でした。

術後の様子を見に来て下さった先生が、図書室に行ってみたら、と言って下さったので、手術後数時間しか経っていないけれど出歩いてもいいのだ、とエレベーターで1階上の図書室に行き、何冊かを立ち読みし、時々、お尻をかばって座り読みしたりして、面白そうな本を1冊借りました。

手術後、痛み止めを飲んでいましたので、ジーンとするような痛みこそありましたが、思わず顔をしかめるような痛みとは無縁でした。

手術当日の夜は、「寝る前」に飲むはずの下剤をこんなに早い時間に飲んでしまうと夜明け前に、痛いと聞いている術後初めてのトイレに行くハメになるかも知れない、と心配しつつも、眠気には勝てず、9時頃に寝てしまいました。

目が覚めたのは3時頃、でも下剤のせいではなく、「ピポン」だか「ポーン」だかの音のせいでした。

「えっ(こんな時間に)誰?!」と玄関のインターホンの音かと一瞬思ったのですが、次の瞬間、枕の端がナースコールのボタンに当たった為の音とわかり、慌てふためいてリセットボタンを探したのですが、そんなものはなく、駆けつけて下さった看護師さんに申し訳なく平謝り。

その後は、朝のトイレに備えて痛み止めを飲み、うつらうつらしていたのですが、それまでは、痛み止めを飲んでいたとはいえ、約6時間、自宅で寝ているかと錯覚するほど眠りこけていたのです。

手術翌日の様子

手術の翌日、術後最初のトイレも、どんなに痛いのかと構えていましたが、ひどい痛みではありませんでした。

手術直後に、切り取った痔核を見せてもらっていたことから、「刃傷沙汰」のあった現場はオソロシイことになっているはず、と考えていましたので、「あらら?!その割には痛くない」という感じの痛みでした。

この日は外出許可が出ましたので、出掛けましたが、室内と違い、コンクリートの道路はコツコツとオシリに響くので、診療所のあるブロックを一回り散歩してコンビニに寄っただけで戻りました。

痛み止めは早朝3時過ぎに飲んだのも含め、3回飲んだと思います。

術後2日目

この日も術後2日目も、室内に居るときはお借りした本を読んで過ごしたのですが、座るときはオシリに直接圧力がかからないように少し体を斜めにしたり、等の工夫はしていました。まともに座れないことはないものの、その方が楽、という感じでした。

術後3日目に出勤!

術後3日目には、勤務先から、急ぎの仕事があるから来られないか、との連絡があり、先生に、往復はタクシーにして1時間ばかり仕事をしてきても大丈夫なのか、ご相談したところ「往復とも歩いて欲しいなぁ」との返事だったので、すっかり気楽になり、往きはタクシー、帰りは歩いて、2時間余り、普通に働いて来ました。

術後4日〜退院まで

術後3日目~4日目頃には、今まで痛くなかった部分がピリピリしみるように痛んだりするようになったのですが、持続麻酔が切れてきたから感じるのかも知れないが何の問題もなく順調とのことでした。

切り取った痕跡があっと言う間に治るわけはないとは思いつつ、元に戻ったらどうしよう等、今、考えると、無闇にあれこれ心配になっていた時期でした。

退院前日エクササイズの講習は、みのり先生が指導して下さったので、ここまで動いても大丈夫、という動きを具体的に確認できて安心しました。

それまではひどい痛みはないものの、おっかなびっくり、うっかり動くと傷口が破れるのではないか、などと心配していましたので。

心配と言えば、その時々の状態が、手術後の経過としては普通の状態なのか、普通ではないのか、の判断がつかず、細かいことでも不安になり、入院中は毎日、退院してからも、診察を待ちかねて質問をし続けました。

手術後のオシリに慣れていない為の不安や麻酔が切れ始めた為の症状等々、その都度、丁寧に対応して下さったのですが、普通に起こる症状であるにもかかわらず、空騒ぎした患者だったと、手術後1ヶ月半ほど経った今では少し反省しています。

「少し」にしたのは、今後もどうすればよいかわからないこと、不安なことがあれば、相談に駆け込むに違いないと思いますので。

入院中の院内コンサートも入院仲間との食事毎の会話も本当に楽しいものでした。

その会話の中で、私が、もっと早く受診しておけばよかった、と言うと、そう思った時にこの診療所に行き着けたかどうかわからないから、ちょうど今がいい時期だったのでは、と返答してもらって、確かにここで診察を受けられて運が良かった、と思いました。

運だけではなくて、多くの人がこの診療所に行き着けますように。

院長先生、みのり先生、スタッフの皆さん方に深い尊敬と感謝をこめつつ、そう願っています。

つづきは次回

70代なのに、ワープロ打ち!
しかもこれだけの長文です。

参考になることがたくさんあります。
すげえ。

写すのはそれなりに大変でした・・文章はファイルでもらえば良かったかも(笑)。

私のコメントは次回書きますね。

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