痔の手術の「やり直しの手術」が必要なこともある

(2018年10月12日加筆修正)

田舎育ちのくせに虫が苦手な大阪肛門科診療所 肛門科女医の佐々木みのりです。

大阪肛門科診療所は自由診療です。
保険が効きません。
だからというわけではないのでしょうが、色々な施設を回ってから最後に来られる方が多いです。

中には他の施設で手術を受けてしまった人もおられます。

手術をして痔を治したはずなのに、なぜわざわざ大阪肛門科診療所に来られるのか?

3パターンあります。

1つ目は手術をしたけれど痔が治ってない、あるいは手術の傷が治らないというケース。

2つ目は痔は治ってるけど症状が残っているケース。

これに関しては、この記事を読んでみて下さい↓

受けてしまった手術を後悔しないで

3つめは手術による後遺症。
これに関しては過去にアメブロで記事を書きました。

なぜかバズって1日3万アクセスを記録した人気記事です↓

必要のない手術を受けた人の後遺症

今日ご紹介する患者さんの体験談は1つ目のパターン。

つまり他の施設で手術を受けたけど痔が治ってない、傷が化膿して痔瘻を作ってしまったケースです。

いぼ痔と切れ痔の術後、傷が化膿して痔瘻になってしまった30代女性

3ヶ月前に他院で切れ痔といぼ痔の手術をしたのですが、術後の経過がよくなく、切れ痔の手術した所が化膿し、治るどころかだんだん悪化し、膿がたまり、その後、痔瘻になってしまいました(泣)

また手術しないといけないと言われましたが、またこの病院で手術して治らなかったらどうしようと思い、別の病院を探すことにしました。

ネットを見たりして探していたら「大阪肛門科診療所」を見つけ、ここで診てもらいたいと思いました。

でも自由診療の為、お金が・・・。

何日か、どうしようか悩みましたが、やっぱりここで診てもらいたいと思い受診。

やっぱり手術の傷は治ってないという診断でした。

もう手術しないといけないだろうという思いがあったので、手術に迷いはなく、お願いすることに。

ここに来てビックリしたのが診察です。

前の病院ではやっぱり診察に痛みがあったのですが、ここではあまり痛くなくすごく手際も良くて安心して診察してもらうことが出来ました。

手術が決まったから体調管理に気を付けていたのですが、手術の4日前にインフルエンザになってしまい、手術出来るのか、電話で聞いてみると、引き受けて下さいました。

2日間は部屋にこもってマスクを着用。

3日目からは自由に外に出ることも出来るようになりました。

インフルエンザだと痛み止めのボルタレンが飲めないので、内科でもらったカロナールを持参しました。

<手術当日>
手術で何が一番こわいかと言うと局所麻酔です。

麻酔クリームをまず塗ってもらいました。

手術室に行くと、そこで局所麻酔。

チクチク痛みはありますが、我慢出来る痛み。

でも場所によっては、痛みが強いところもありました。

手術中は麻酔が効いているの全く痛みはありませんでした。

痔瘻だけの手術と思っていたら、いぼ痔もありました。

前の病院で、いぼ痔はジオン注射してもらったのですが、再発していたようです(泣)

いったい前の病院で痛い思いをして手術したのに何も意味がなかったと悲しくなりました。

ほんと病院選びは大事だと思いました。
いぼも一緒に手術してもらいました。

手術が終わって術後1時間は痛みがあり、痛み止めを飲むとほとんど痛みはなくなり、寝る前にもう一度痛み止めを飲み、その日は就寝。

<術後1日目>
朝起きるとほぼ痛みもなく、1日痛み止めも飲まずに過ごせました。

手術後、初めての排便はあまり痛みもありません。

ただ坐薬を入れるのが怖かった。
恐る恐る坐薬を入れる。
そこで衝撃を受けました。
穴がすごく大きくなっていて、中はザラザラしていて、今までと全然違うお尻に。

術前に先生から今までのお尻と違うということは聞いてましたが、やっぱりちょっとショックでした。

<2日目>
この日も痛み止めは飲まなくても大丈夫でした。

<3日目>
痛み止めは飲まず。
排便が少し固かったのか、めちゃくちゃ痛かった。

硬いと言ってもやわらかい便。
出血もあったので心配したけど診察の時に先生に聞くと大丈夫との事で安心。

<4日目>
朝起きてから少し痛みあり。
座るのもゆっくり座らないと痛いので、ゆっくり座るようにしました。

でも痛み止めを飲むほどではないので午前中はそのまま過ごしました。

お尻に変化があり、坐薬を入れた時、1日目は指がスカスカだったのが、しまりがある状態に。

排便痛はあります。
昼からTRE教室と整体があるので昼食後、一応、痛み止めを飲んで参加。

とても楽しかったです。

<退院日>
昨日ひっぱられるような痛みがあったのは無くなっていて、痛みなし。

排便痛はあります。
入院中最後の診察は良好。
ひと安心です。

入院生活もあっという間で、院内コンサートやTREに整体もあり、とても楽しく過ごすことができました。

同じ日に手術した人たちとも色々話を聞くことも出来て良かったです。

なかなかお尻の話なんて他の人には出来ませんが、ここでは普通に話が出来ました。

院長先生、みのり先生、看護師の皆さん、ありがとうございました。

やり直しの手術は難しい

この患者さんのように、他院の術後、傷が治らなかったり、痔そのものが治ってなかったりして、困り果てて大阪肛門科に来られるケースも少なくないです。

そして困ったことに、やり直しの手術が必要なことが多いのです。。。

痔であれば、手術をせずに出残り便秘®と鈍感便秘®を治して排泄管理をすれば手術を避けることが出来たりするのですが、こればかりは難しいです。

私たちも何とか手術を回避できないか、便通を治したり、自家製の軟膏を駆使して傷を治そうと試みたりするのですが、なんせ、痔と違って人工的に作られた傷ですから、なかなか自然に治らなくて・・・

結局、治すための手術が必要になることが多いです。

患者さんにしたら、痔を治すために手術をしたのに、その手術のためにまた手術が要るの?となるわけです。

そりゃそうですよね。。。

痛い思いして手術したのに、また手術かよ・・・

となって当然です。

私だってイヤですよ。
出来ればしたくない。

だって、やり直しの手術って難しいから。

一筋縄では治らない。
経過も痔の手術とは違う。

時間がかかることも多いし、なんせ、他人がやった手術の跡を、もう一度、仕切り直して整えないといけないわけで、自分のデザインや型と異なるので、自分の形に落とし込むのが大変・・・。

でも、そうやって自分たちの技術が上がってきたのだと思うんですけどね😓

時間がかかっても絶対に治すぞ!という意気込みで手術に臨んでいます。

やり直しの手術が必要だったケースのほとんどが、専門外の医師による手術を受けた患者さん

やり直しの手術は20年間でたくさんさせて頂きましたが、そのほとんどが専門外の医師による手術後でした。

逆にちゃんと肛門科を専門にしている先生の手術を受けられた患者さんは後遺症もないし、やり直しなんて必要ないことが多いです。

だから痔の治療だけは専門の先生に受けて!と声を大にして言いたいと思うわけです。

この患者さんも専門外の医師による手術でした。

幸い、普通の経過で治ってくれましたが、中には治すのに数ヶ月かかったケースもありました。

肛門科を専門にしている先生の探し方はこの記事を参考にしてみて下さい↓

肛門科の専門医の探し方・選び方〜期待外れにならないために〜

他の施設で手術を受けた経験のある患者さんほど「痛くない」と言ってくれます

痔の手術って死ぬほど痛い・・・という評判があるようですが、大阪肛門科診療所で入院手術を受けられた患者さんたちが本当に元気で、楽しく入院生活を送っておられるので、そうじゃないよ!そんなに痛くないよ!ということを伝えたくて、随分前にWEB担当者のすすめもあり、患者さんが書いて下さったアンケートをブログにしていました。

もちろん痛みには個人差があります。

本当に無痛の人から痛いという患者さんまで色々です。

でもほぼ全員が手術当日、座って食事をされています。

もちろん手摺になんかつかまらなくても普通に歩けます。

普通に眠っておられます。

また痛み止めも飲んでいない人も結構多いです。

 

他の施設で診察や手術を受けられた患者さんほど、違いを分かってくれます。

今までも他の施設で手術を受けられて、大阪肛門科診療所での手術が3回目、4回目という患者さんもおられましたが、入院中、食事の時に他の患者さんに切々と今までの体験を話され、

「みんなな、こんなもんで痛いって言うてたらあかん。

バチあたるで。
ここの手術はホンマに痛くない。

今までいろんな所で痔の手術受けてきたけど、こんなに痛くない所はどこも無かった。

みんな、他の所で手術受けたことないから有り難みが分からへんねん。」

と説教?されてた男性患者さんのことを、今でも昨日のことのように覚えています😅

「痛くない」とは言わない。

「痛くない」って言ったらそれは嘘だと思う。

だって手術してるんですもん。

普通痛いですよ(苦笑)

痛くて普通だと思います。

痛み止めを1日3回きっちり飲んでるのが普通だと思います。

だけど、なぜかうちの患者さんたち、本当に痛み止めを全く飲まずに過ごしている人もいるし、きっちり1日3回飲んでいる人も少ない。

何が違うのか分からないけど、痛みは随分少ないようです。

だから「痛みの少ない痔の手術」が私たちの強みであり、それが私たちの最大の価値だと、技術だとずっと思って生きてきました。

今は「手術をしない技術」「手術を避ける技術」が強みだと思っています。

でも、大阪肛門科診療所で入院手術を受けたい!って言ってくれる患者さんのために、今まで通り私たちの持てる技術を頑張って全力で提供したいと思います。

年内最後の日程になるかもしれない入院手術日。

9月22日(金)入院手術を予定しています。

局所麻酔で手術を受けられた患者さんは翌日から外出OKです。

術後2日目の9月24日(日)には院内コンサートが開催されます。

9月26日(火)にはTRE教室マイルドサージ®が開催されます。

そして退院は9月27日(水)です。

5泊6日を満喫して頂けるよう頑張ります!

次回の入院こそグルテンフリーとカゼインフリーを実現したいと計画中です。

痔を治すだけでなく、腸内環境も整え、食べることについても考える機会になればと思っています。


診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
フードを使って誘惑に勝つトレーニング中♪
手術の時にはラブが目の前に居てくれます🐶
(すぐに寝ますけど・・・^_^;)

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